【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】
「口三味線」に
馬鹿の一つ覚え
というのがあります
対局相手に
「ナントカの一つ覚えをやってきた」
などとイヤミをいわれちゃ
せっかくの愉しみの時間も
台無しですよね
「ツケノビ定石は
定石入門の第一課です」
と某九段が書いてましたが
それって誰が決めたのでしょうか?
そもそも
そんな難しいことを
最初に教えるから
上達が遅れるのだ
と、わたしなど思うのです
(わたし個人の感想です)
ツケノビ定石を覚えたら
そればかり打つのは当然であって
それが悪いのではありません
それより
普及活動や指導方針の是非を
今一度考えないといけない
と、わたしなど思うのです
◇
碁は難しいです
碁の神様からみると
プロはそれなり
アマは笊(ざる)
あるいはヘボ
たとえ〝高段者〟でも――
(今日的価値観からすると
馬鹿は言い過ぎでしょうが
作品自体の価値を尊重し
原文通り掲載します)
わたしのような
地域同好会六段格でも
級位者向け詰碁問題を
よく間違えます
つまり
碁は間違えた方が負け
となるワケであって
勉強すれば勝率が上がり
しなければ負けが込む
としたものです
わかっちゃいるけど
いまさら勉強なんてね
と言っているあなた
碁は相手が誰であっても
最後は自分との戦いです
どうするか、
それはあなたの選択の問題――
注:
口三味線(くちじゃみせん) 三味線の音や曲を口で真似ること。転じて、口先でだますこと。