【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】
これは
どんな状況で発せられたのでしょう?
たとえば
〝熊さん 八っつあん〟のような
気の置けないヘボ碁同士の関係?
ジョークまがいの掛け合いなら
まったく問題はありませんが……
声に発するかどうかは別として
いろいろなシチュエーションが
頭に浮かびます
誰と打っても楽しめるなら
その碁会は理想の桃源郷
そうは問屋が卸しません
人間模様もまだら模様
一考を要する難しさかな
◇
趣味で寄り集まる社交の場、
同好会の面々は〝知り合い〟で
友人とまではいいがたく
気を許すと、時として
チクっとさせられます
こういう場で、
礼は賢明、無礼は愚か
対局を敬遠されるヒトは
だいたい決まっています
ただし本人真空のままに
ちゃんとした碁会所の席亭なら
出入禁止処分にしてくれます
悪い客は、商売の妨げになり
ウエルカムではありません
以下、問題のありそうなタイプ
◆ 口三味線が やかましい
→ 本人気分が良くとも相手は不快、赦されるのはボヤキぐらいでしょう
◆ 負けたと思ったら、いきなり勝手に石を崩す
→ 論外中の論外、碁をおやめになった方がいいです
◆ 長考につぐ長考の連続で、待ちくたびれて勝負にならない
→ 〝どんな局面でも必ず長考〟では「遊び」ではありません
◆ 石ジャラなど行儀の悪い迷惑行為がクセになっている
→ 程度問題ですが品格の問題、注意される前に直しておきましょう
◆ 待った・打ち直しの常習者である
→ 見苦しいアンフェア、反則=レッドカード、〝勝負以前〟です
◆ 整地作業などでズルをする
→ 碁会の雰囲気を悪くする人、なんとかして退会してもらいましょう
いずれにしても〝社交の場〟
過去に不快な振舞い受けた人から
不幸にも対局を申し込まれても
なんとかして逃げる、が賢明でしょう
生き物は甘やかすとつけあがるとしたもの
理由なく水に流すならば
増長して不遜で尊大になります
赦した方が逆に弱みを握られる
もっとやってくれ――という
誤ったメッセージを発信してはなりません
わたしは
「(今日は)やめておきましょう」
「また(いずれ)お願いします」などと
やんわりお断りすることにしています
ひたすら関わらないのが利口です
イイ人ぶっての我慢はオススメしません
自分が自分でないならなんとしましょう
そんなのは偽善の仮面をかぶっているだけ
八方美人は究極の悪徳と断じましょう
残り少ない人生の貴重な時間の無駄遣いです
〝楽しむために出掛け、不愉快になって帰る〟
遊びでイヤな思いをする義務はありません
被害者がストレスを抱えるべきではありません