【世論調査と「ヨミまつがい」 ~ 不条理芝居が止まらない の巻】
「いま、まさに、美しい国を目指すための徳を積んでいるところであります」→ 支持する
「こんなはずじゃあなかった。毎日毎日、ガラガラと音を出して崩れていく」→ 支持しない
ーー世論は二分される
◇
かつて反権力派の弁護士として辣腕を振るった
正木ひろし(明治29~昭和50年)は
「裁判と言葉の魔術」について、
以下のように指摘していた。
法律の文書から判決に至る道中で起きる「まちがい」は
大別して三つある。
第一に、読み間違い
第二に、書き違い
第三に、ナンセンス
「読み違い」とは、条文や証言などを勘違いすること。
「書き違い」は、事実を正確に表現していないこと。
問題は「ナンセンス」で、
論理の合わない言葉を指している。
だがワザと「とぼける」ということがある。
これは精神能力が足りないし、
良心の感覚も鈍っている場合があるでしょう。
また言葉は、恐ろしいもので、ウッカリすると読み違える。
いや、少し回りくどい言い方をすれば、大抵のヒトは間違えるものだ。
いわゆる「誤読」するのである。
誤解されない文章を書くのは貴重な技術だが、
世の中にはワザと誤解させるように書く天才もいる。
故意にシロウトをゴマカスように書かれた場合を
言語魔術というのでしょう。
◇
<それを、あなた方、言える立場かな>
裁かれる側の力士が
行司や審判の判定にイチャモンを付け、
横綱審議委員会の苦言を無視続ける。
最強横綱とはいえ、一力士の立場でありながら。
疑惑を晴らすべき政治家が
疑惑解明のための再調査はいらぬという。
(お手盛りの)財務省(内部)調査で十分であると。
あるいは権力暴走に歯止めを掛ける憲法を、
時代に合わないし都合が悪いから変えよ、ともいう。
最高権力者とはいえ、立場をわきまえない言質の数々。
▲あの人は今、何をしている
▲「証人喚問」も「本格調査」もゼロ回答で乗り切る決意か? さて司法はどう出る?
痛み入ります。
拙ブログ記事中にご紹介/linkさせて頂きました。失礼いたしました。
ありがとうございます。
恐縮です。