【「絶妙手」と「名局」の評価の巻】
▼90~111
白が容易に負けることのない形勢が続きます
白が容易に負けることのない形勢が続きます
見事な打ち回しです
▼112~127
いよいよ白の形勢がいい
白26とハザマに期待した瞬間、黒はまさかの手抜き
いよいよ白の形勢がいい
白26とハザマに期待した瞬間、黒はまさかの手抜き
「黒27」は長考の末に打たれた勝負手だった
華麗な打ち回しの白に、一瞬の空白があったのか
黒27が絶妙手になるのなら、
黒27が絶妙手になるのなら、
白26は「い」あたりに打っておくべきだった、となるのだが……
▼128~141
白28はAIが評価したとされる手
2線と低いのだが、分断する手が大きいのだろうか?
逆転といっても、まだ形勢は微細
ともに最善を尽くし、終盤に向かう
ただ「耳赤の一手」におびき寄せられたように、
白は中央にこだわり、しかし手を掛けたにも関わらず
薄い形になっている
このあたりから秀策の適切な着手が連続していく
◇
■この後、えんえんとコウが続き、差は3目に開いた。
この時代はコミがなかったが、「黒番が有利」ということは分かっていた。
白番は上位者なので、黒が1目か2目勝っても「やや押し込まれた」という評価だった。持碁(盤面引き分け)は白勝ちだが、白1目負けでも白の名局は多い。
3目勝ちは完勝とは言えない。
この碁は、黒の序盤のしくじりがあって、白が快調に打ち回したし、中盤の妙手から黒が立て直したものの、とても全体として黒の出来が良かったわけではない。
むしろ「白の名局」と評価する声が多いのである。
■また「耳赤の一手」についても、
呉清源は「一流なら誰でも打つでしょう」との評。
依田紀基も「立派な碁だが、飛び抜けて凄いとは思わない」と言う。
さて、みなさんはどう思われますか?
依田紀基も「立派な碁だが、飛び抜けて凄いとは思わない」と言う。
さて、みなさんはどう思われますか?