【いまはもう秋、人影まばら、御影堂で手を合わせるの巻】
■西本願寺の大イチョウの葉がこれから、深黄色へとまっしぐらに向かいます。
イチョウは中国原産。鎌倉時代に日本に渡り、各地の寺社境内に植えられました。
■今年春から秋にかけて亡くなった叔母、叔父、伯母。
子供の頃から、かわいがってくれました。
笑顔と優しい声がわたしの中に残っています。
ありがとう。御影堂で手を合わせました。
■「御影堂」には親鸞(1173~1263年)の御真影(木像)が、「阿弥陀堂」には阿弥陀如来像がそれぞれ安置されています。
本堂の阿弥陀堂は修復中です。
御影堂は1200人以上が、阿弥陀堂は800人以上が、一度に参拝できる世界最大規模の木造建築です。
親鸞の死後、娘の覚信尼らが京都東山大谷に廟堂を建て、遺骨と影像を安置し、やがて廟堂が本願寺となりました。
本願寺の寺基が、京都堀川六条に定められたのは16世紀。第11世宗主顕如(1543~92年)が天下統一目前の織田信長を敵とみなし、10年以上にわたって激しい攻防を繰り広げた頃でした。
■信心薄い「昭和はぐれ者」のわたしですが、父方も母方も昔からこの宗派の僧侶でした。この寺の周辺に、自坊や定宿がありました。
亡父も僧籍を持っていましたが、わけあって勤め人になりました。納骨は本家の寺としましたが、ここで法事をお願いし、年に何度か立ち寄るようになりました。
手を合わせると、年を追うごと、さまざまな想いが立ち上ってきます。
不思議なことです。
そして、妻はクリスチャンです。
▼御影堂
▼御影堂(左)と阿弥陀堂
▼お茶所
▼本堂の阿弥陀堂
2019年10月26日(土)