囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

あの人と、もう一度打ちたい

2023年07月30日 | ●○●○雑観の森

 

 

【どっちのアノ人ですか?】

 


軽妙洒脱の物書き名人・田辺聖子は

人生の愉しみは二つあり、

一つは「食べること」

もう一つは

「おいしいものをこしらえること」

と書いた

 


食にまつわる作品を数多く遺した

出てくる料理や場所は気取ったものでなく

きつねうどんだったり、たこ焼きだったり

大衆的というか、普段着で行けるところ

そして「何を食べるか」よりも

「誰と食べるか」

彼女は重きを置いていた

 

     ◇

 

わたしが

碁を再開したのが7年前

還暦になった時である

 

それからというもの

東京・京都・大坂の碁会所十数か所、

高槻市内の地域碁会数カ所、

京都・大坂のアマ大会数カ所

で、いろんな相手と碁盤を囲んだ

 

費用、仕組み、立地などさまざまで

ここにトドメを刺すという「場所」が

あるにはあったが、コロナ影響で

残念ながら閉鎖が相次いだ

いま十分満足できる場所がない

 


対局相手は、二百人近くにのぼる

何人か、印象に残る碁打ちがいる

勝っても負けても、清々しい思いをして

「また打ちたい」と思う人もいれば

「もう二度と打ちたくない」と思う人もいる

 


相手にとってもそんなことはあるだろうし

「わたしは、どっちなんだろう」と思う

碁を打っている限りは

棋力向上を追い求めたいが

相手と楽しい時を過ごすことを

何より優先したいと思う

そういう相手が数人いるのが

今のところ救いなのかもしれない

 

 

 

 

 


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