【許しがたいことを、水に流すな!
~「もう、君には頼まない」】
道産子のわたしは
子どもの頃から
夏が好きだった
いや、憧れだった
北の国は涼しく
1カ月ほどの短い夏
肌寒い日も多かった
もっと暑ければいいのに
と、いつも思っていた
所属する野球部はプール禁止
肩を冷やすから、という理由
練習の途中の水分補給も厳禁
非科学的理不尽が横行した時代
夏休みは「25日」しかない
お盆を過ぎたら
二学期が始まってしまう
溜まった宿題がうっとうしい
昭和レトロを懐かしくも思うが
今年の夏こそが本物の夏
と、勝手に思っている
愛知出身の妻は呆れている
セミの死骸にアリがたかっている
トンボの姿が増えてきた
スイカが熟し過ぎだ
秋の気配が一層濃くなった
大きな台風もやってくる
ああ、夏もついにおわり、か
◇
この夏、
世話係をおおせつかっている
「趣味の会」と「町内会」で
いろいろなことがありました
楽しいことが「たくさん」
極めて不快なことが「少し」
その「少し」のなかで
絶対に「許しがたいこと」があり
わたしは怒りを忘れないよう
記憶にすり込むようにし
日々を過ごしています
この国の人は
「水に流して」曖昧にするのが
美徳と考えているようですが
それは根本が間違っています
甘く対応するから、つけあがり
何度も何度も繰り返されるのです
断固たる措置を取ることを
わたしはオススメします
▲頭を冷やしても、記憶を曖昧にはしない