囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

冬は底冷え、北山しぐれ6

2022年02月12日 | ●○●○雑観の森

 

【まちは整然「碁盤の目」

だからといって

道を尋ねる時に

気を許すなかれ】

 


京都の街並みの特徴といえば

「碁盤の目」と呼ばれる

整然とした区画が思い浮かびます

 

「鳴くよ(794)ウグイス 平安京」

794年に都を造る際に参考にしたのは

唐の中心地・長安の町割りでした

そして札幌市にも「条坊制」が

しっかりと受け継がれています

 

とにかく

道を尋ねるにも

道を教えるにも

便利このうえない

 

なぜ将棋盤ではなくて

碁盤なのかは不知ですが

それだけ古くから囲碁が

王族・貴族ら権力の傍に

あったからなのでしょう

紫式部、清少納言ら

高級女官の世界でも

生活の一部になっていました

 

ですが、碁盤の目だからといっても

それだけで分かりやすいか

といえば、そうではありません

前提条件として

「通り名」を覚えておくこと

これがなきゃ、何が何だか……

 

♪マル タケ エビスニ オシ オイケ

アネ サン ロッカク タコ ニシキ

シ アヤ ブッタカ マツ マン ゴジョウ

 

東西南北の通りの頭文字をとった

「通り名唄」は市内幼稚園や学校で

教えているし、ヨソから来ても

棲むならちゃんと覚えましょう

わたしはCDを持っています

 

そのうえで、交差点名に

「上ル下ル」「東入ル西入ル」

を付けるだけで 建物の位置が

ぴたり分かるようになっているのです

道に迷って尋ねるときのために

ちゃんと覚えておきましょう

 

ただし「町」の読みは

「ちょう」だったり

「まち」だったり

とヤヤコシイ

 

「かわはらちょうとおり」とか

「よんじょうとりまる」とか

「とうだいじどおり」とか

「きゅうじょうとおり」とか

 

ざんねんなヨミマガイ

くれぐれも ご法度ですぞ!

 

 

▲中国唐代も平安時代も王族・貴族階級で囲碁は大人気

遣唐使や留学僧もよく対局していたことが記録に残っている

楊貴妃と六代皇帝玄宗も碁を囲んでいた(中国現代絵画・部分)

 

 



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