【まちは整然「碁盤の目」
だからといって
道を尋ねる時に
気を許すなかれ】
京都の街並みの特徴といえば
「碁盤の目」と呼ばれる
整然とした区画が思い浮かびます
「鳴くよ(794)ウグイス 平安京」
794年に都を造る際に参考にしたのは
唐の中心地・長安の町割りでした
そして札幌市にも「条坊制」が
しっかりと受け継がれています
とにかく
道を尋ねるにも
道を教えるにも
便利このうえない
なぜ将棋盤ではなくて
碁盤なのかは不知ですが
それだけ古くから囲碁が
王族・貴族ら権力の傍に
あったからなのでしょう
紫式部、清少納言ら
高級女官の世界でも
生活の一部になっていました
ですが、碁盤の目だからといっても
それだけで分かりやすいか
といえば、そうではありません
前提条件として
「通り名」を覚えておくこと
これがなきゃ、何が何だか……
♪マル タケ エビスニ オシ オイケ
アネ サン ロッカク タコ ニシキ
シ アヤ ブッタカ マツ マン ゴジョウ
東西南北の通りの頭文字をとった
「通り名唄」は市内幼稚園や学校で
教えているし、ヨソから来ても
棲むならちゃんと覚えましょう
わたしはCDを持っています
そのうえで、交差点名に
「上ル下ル」「東入ル西入ル」
を付けるだけで 建物の位置が
ぴたり分かるようになっているのです
道に迷って尋ねるときのために
ちゃんと覚えておきましょう
ただし「町」の読みは
「ちょう」だったり
「まち」だったり
とヤヤコシイ
「かわはらちょうとおり」とか
「よんじょうとりまる」とか
「とうだいじどおり」とか
「きゅうじょうとおり」とか
ざんねんなヨミマツガイは
くれぐれも ご法度ですぞ!
▲中国唐代も平安時代も王族・貴族階級で囲碁は大人気
遣唐使や留学僧もよく対局していたことが記録に残っている
楊貴妃と六代皇帝玄宗も碁を囲んでいた(中国現代絵画・部分)