【<公民館>碁と<自治会集会所>碁のあれこれ】
今回は、
「気持ちの良い碁会」
「そうでもない碁会」
について考えてみます
「自分の好みにマッチした碁会」
「さほど好みではない碁会」
と言い換えたほうが
良いかもしれません
◇
大阪府高槻市は35万都市です
府内人口番付で6番目の規模
市内には自治会集会所や
コミュニティーセンターも含め
大小あわせて30箇所を超える
〝公民館〟があります
うち市役所の公民館13館には
囲碁関係15団体が登録しています
近隣都市を眺めてみると
22万都市の兵庫県宝塚市では
公民館碁会の連合組織があり
市内組織対抗大会が恒例行事
となっている例もあります
高槻市ではそこまでいきません
横断組織はなく、
それぞれが独自の動きです
ですが、複数の会に
だぶって登録するヒトも
少なくありません
会費、会則、雰囲気が異なり
好みの集いに参加しているのです
わたしが代表世話人をしている
「日吉台碁会」は百人規模
(現在七十人規模)ですから
市内最大と思われます
西500㍍離れた自治会集会所には
三十人規模(現在二十人規模)の
「弥生が丘碁会」があります
ここは比較的大きな碁会です
前者は、後者からバブル末期に
<枝分かれした>といわれます
「弥生が丘碁会」は古くからあり
小さな集会所で活動していましたが
より大きな会場が近くに出来たため
当時の会長が主導して
新たな碁会を別にこしらえた
そうです
結果、
「弥生が丘碁会」は日曜・祝日に
「日吉台碁会」は土曜に
と例会開催日を棲み分けして
いるようです
わたしは6年前の秋と冬に
続けて入会しました
だぶって登録しているヒトも
何人かおられました
▼日吉台碁会場
▼弥生が丘碁会場
前置きが長くなりました
二つの碁会の違いを
兄貴分?先輩格?ともいえる
「弥生が丘碁会」の現会長
Iさんに語ってもらいます
彼は
わたしより随分年長ですが棋力は4級
アマ碁打ちの平均的チカラの持ち主
同好会では高段者が幅を利かせることが多く
級位の代表者は珍しいケースです
■ Iさんの話――
以前
「日吉台碁会」に入会しましたが
会の規模が大きすぎて
誰が相手をしてくれるのか
誰と打ったらいいのか
分からずに戸惑いました
強い人から弱い人まで
四つほどのグループがあり
グループ間の交流が
あまりなさそうでした
結局、碁会に行っても
相手が見つからず
疎外感を感じるばかりで
長続きしませんでした
その後、近所のヒトの家に
行って教えてもらうなどし
数年前に「弥生が丘碁会」に
入会しました
ここは所帯が小さく
こじんまりしているため
高段者と打つ機会も多く
よく教えてもらっています
自分には合っている
と思います
■ 漂流男の話――
わたしは6年前から
二つの碁会に属していました
コロナ渦が始まった2年前の春に
「弥生が丘碁会」を退会しました
辞めた理由はいくつかあります
規模が小さいので
特定の人の棋風が分かって
勉強になりました
何人かの高段者にも
よく教えてもらいました
しかし相手にも慣れ
新鮮な気持ちで対局できなくなり
参加意欲が低下しました
少し言いにくいことですが
所作・マナーがやや劣ることや
会員数が多くなった割りに
部屋が狭く満席がしばしばで
行っても打てないことが
増えていました
そこにコロナ直撃
日吉台碁会世話人を引き受けることになり
碁で全ての休日を過ごす、というのも
いかがなものかと思いました
定期的に参加する碁会を
絞ることにしたワケです
この6年
京都、東京、大阪の囲碁サロン
15カ所以上を訪れました
コロナ渦で行き詰まり
いくつかが閉店しましたが
頑張っている店もあります
昨秋、初めて訪れた飯田橋の店は
老若男女問わず賑わっていました
席亭の人柄と雰囲気づくりに
負うところ大、と思いました