囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

たかが碁、されど碁/余話5

2022年01月14日 | ●○●○雑観の森

 

【古代王子、哀しみのパトス

 ~ 楽しみの集い、まずは親睦約定を重んじよ】

 

 

囲碁やブログ

単車、スイム、料理、ETC

趣味には、独りで出来るモノ

独りで出来ないモノがあります

でも、厳密にいうならば

ヒトと交わること皆無な物事

本当はない、と気が付きます

 

     ◇

 

聖徳太子(574~622年)の治世

権謀術数弄する有力豪族がうごめき

権力構造の揺らぎが常でした

 

弱冠二十歳で実権を握り

争いを避けて平明政治を進めようと

日本初の「憲法」を定め

精神世界の力に期待しました

 

政治を安定させるため

王子は全身全霊で腐心したのですが

組織安定がなったかといえば

イエスではありません

イズムが浸透するには

長い時間を必要としたのでした

 

時は流れ、社会構造が変化し

人の寿命は伸びました

人生は二毛作、三毛作

の時代となっています

 

直木賞作家の逢坂剛さん(78)は

高齢社会においては

「趣味道楽こそが本業」と言います

世の中や人様に迷惑をかけないで

自分の好きなことができるのが

趣味に生きるコツと説きます

集団のなかで上手くやって

相手も自分もが楽しめる

そんな趣味を数多く持っています

 

確かに、

趣味こそが自己満足の究極

であることについて

疑いの余地はありません

が、勝手気ままでは

みなが楽しくなりません

 


楽しみ目的で集う組織では

ルールをおおむね守って

みながほどよく仲良くして

進めてゆく必要があります

意固地、独善はとりあえず

脇に置いておかねばなりません

 

コロナ時代にあってはなおのこと

前例踏襲主義は捨てましょう

は守りましょう

相手を気遣いましょう

平和を望みましょう

そのうえで大いに

遊びましょう

 

寒いときにこそ

背骨を伸ばし

真っ直ぐに

そして柔らかく

 

 

▲秋冬の碁会場、寒いですよね。ついつい肩に力が入り、こわばります。

ときどきストレッチ、ときどきトイレ休憩で、リラックスしましょう!

 

 

 


■十七条憲法(第1条および第2条の書き下し文および意訳)


一に曰く、

和(やわらぎ)を以て貴しと為し

忤(さか)ふること無きを宗とせよ

人皆党(たむら)有り

また達(さと)れる者は少なし

或いは君父(くんぷ)に順(したがわ)ず

乍(また)隣里(りんり)に違う

然れども

上(かみ)和(やわら)ぎ下(しも)睦(むつ)びて

事を論(あげつら)うに諧(かな)うときは

すなわち事理おのずから通ず。何事か成らざらん


(争わないことを心掛けましょう

人は、いつも党派を作るものだし、

物事の熟達者は少ないものである

そのため君主や父親に従わなかったり

近隣との考えが違い、曲げなかったりもする

だが、上の者は和やかに、下の者も睦まじく

物事を話し合い、上手く整えていけば

自然と物事の道理に適うようになるし

何事も成し遂げられるようになる)

 

二に曰く、

篤く三宝を敬へ

三宝とは、

仏(ほとけ)・法(のり)・僧(ほうし)なり

則ち四生の終帰、万国の極宗なり

何れの世、何れの人かこの法を貴ばざる

はなはだ悪しきもの少なし

よく教えうるをもって従う

それ三宝に帰りまつらずば

何をもってか枉(ま)がるを直さん


(仏教の「三宝」を篤く敬え

正しい精神、ルール、世話人のこと

仏法は生き物が最終的に帰する処であり

万国にとっての究極の教えのことである

いつの時代の誰であろうと

仏や法を尊べないような者はいない

世の中、極悪人は少ないのである

教えによって従えることはできても

三宝に依らなければ

曲がった心を直すことはできない)

 

 

 

 



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