話は「する」ものよ。
「ある」ものぢやないわ
―― 岸田國士「紙風船」
【2人が相対するひととき
~ 眼で語るか、手で語るか の巻】
結婚一年目。
ある日曜の若夫婦の
ちょっとした倦怠(アンニュイ)
を描写した戯曲である。
夫は新聞に、妻は編み物に、
それぞれが掛かりきりになっているようだ。
その情況で交わされることばのひとつ。
語ることがありすぎるでもなく
かと言って
何も語らずにいられるのでもない。
夫婦のある時期の様子が
リアルに表現されている。
だが、これは、
あらゆる人間関係のありようを
表現しているのではあるまいか。
3人 4人と居れば、空気感の出し方があろうというもの。
「2人きりの時間」は意識して構築してゆくか、否か、
気詰まりを解くには、それなりの時を要するもの。
2人相対するボードゲームは
決められた言葉以外は発しない。
一手一手、黙して交互に打つ。
相手の「言葉」を聞き取り
自分の「言葉」を放つ。
心を行き交わす行為であり
形を変えた「対話」である。
一局打てば打ち解ける。
昔の友?と錯覚することも
稀ではないから不思議である。
出典:「碁打秀行」悟れぬならただ精進
晴れやかに皐月・五月が明けました。
コロナにも負けず〜〜!
どうぞ宜しくお願い致します。
今日も元気にご活躍を(^-^)