囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

名局を口ずさむ①

2019年02月11日 | 【カベ突破道場】
リズムを刻んでドンドンいってみましょうの巻】

■囲碁に「方円(ほうえん)」という別名があります。碁盤の形(正方形に近い碁盤)、碁石の形(円形の碁石)から付けられたものです。シンプルな形、シンプルな色、シンプルなルールながらも、複雑で難解なゲーム性――。アマ碁打ちの理解を助ける工夫の一つが「手段の言語化」ではないかと思います。

■囲碁用語を覚えることは、石の働きを理解することにつながります。さて「囲語」を口ずさみながら、棋譜を眺めるなり、棋譜を並べるなりしてみましょう。きっと石のリズムがアタマに刻まれて、名調子が実戦で再現できる日がくることでしょう。

■「石のリズムを大切に!」 これは小林覚九段ら解説・指導碁の名手たちが、好んで口にする言葉です。

さて能書きはこの辺で。名局を口ずさんでみましょう。

1985(昭和60)年 第9期 棋聖戦七番勝負第3局
先番 趙 治勲 棋聖
   武宮正樹 挑戦者

コミ5目半、番碁は4-3で趙棋聖が3期防衛



・黒1 右上スミ小目
・白2 左下スミ星
・黒3 左上スミ小目(黒は向かい小目の構え)
・白4 右下スミ小目(白は星と対小目の構え)
・黒5 小ゲイマジマリ(基本のシマリ。古碁にも登場する大きい手)
・白6 大ゲイマジマリ(コスミで有名な本因坊秀策が好んだシマリ)
・黒7 右辺星にヒラキ(二間、三間のヒラキに比べ、大ぶろしきのシマリ)
・白8 右上スミに小ゲイマガカリ(基本のカカリ)



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