【危ないからやめろ、なんていわないで
~ 野生児たちの ひと夏の想い出】
ド、ボーン
飛び込んだ!
ここは
淀川の支川「芥川」の
景勝地・摂津峡から
さらに奥の最上流
地元の野生児たちの
格好の遊び場である
もちろん水遊びは禁止
大人は先回りするもの
だからといって
やめられない
やんちゃするから
ワクワクするんだ
半世紀以上も前、
わたしもこんなところで遊んでいた
コウモリの棲む洞窟を探検したり
素手で72㌢の鯉を生け捕りしたり
大量のカラス貝を持ち帰ったり
河原で木の化石を集めたり
きっと親は心配していたのだろうが
危ない所にいくな、とは言わなかった
ような気がするが、もう忘れた
いつもなんとか生きて帰ってきた
そうして今もなんとか生きている