囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

街の色、資本の色

2019年03月19日 | 雑観の森/政治・経済・社会

 ▼JR高槻駅北の西武高槻店(10月1日から店名が高槻阪急に変わる)

 

▼JR高槻駅南の松坂屋高槻店

 

35万都市に二つの百貨店の巻】

■親も自分も転勤族で、根っからの漂流人間である。暮らした街は「二桁」になる。ついでに言うと「46都道府県」に足を踏み入れた放浪癖も。(1県は通過しただけ) 簡単にいえば根無し草か。

■いまは35万都市に住むが、気にいっているものの一つが、駅前の二つの百貨店。大阪、京都に行かなくとも、空いているので利用しやすい。一時は駅前に「丸井」の出店構想まであり、ありがたいが、さすがにそりゃムリだろ、と思った時期もある。結局、平和堂が展開する大型ショッピングセンターが出店。三大都市圏資本が揃い、アマゾンや生協も利用するから、この街で全て完結してしまう。

■これまで西武にお世話になることが多かったが、いまは松坂屋に少し傾いている。西武は若者や家族連れが多く、松坂屋は年配中心。エスカレーターがとろとろ動き、人の流れがゆっくりしている。スマホ操作やイヤホン・ヘッドホン着用でぶつかってくる者もない。何より昭和レトロな屋上遊園地がうれしい。地階の食料品売り場で調達したものを、ここで空と雲、家族連れを眺めながら味わうひとときがよろしい。(そんな人はあまりいないのだが) 毎年ゴールデンウイークには高槻ジャズフェスティバルの会場の一つにもなる。

■西武高槻店は1年半前に阪急阪神資本に買収されてしまった。今秋から名称も「高槻阪急」に変える。西日本最大の阪急うめだ本店は別格だが、宝塚、千里(豊中)、西宮、川西、三田に続く6カ所目の周辺百貨店になる。となれば関西色が濃厚になるのではないか。地域特性にマッチしたサービスが期待できるのか。楽しみにしてきた北海道や東北の物産展も、全国各地のオセチも、どうなるのか――。

■「阪急ブランド」は京阪神では大変なものだが、関西人でないわたしたち夫婦にありがたみはさほどない。むしろ関西ローカル色は無用だ。地元出身以外の人が数多く暮らす「北摂」を相手に、関西トップブランドがどんな戦略で挑むのか。わたしたちの願いは届くのか。「楽しみ4割、心配6割」の半年後である。


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