手始めに
イロハのイからまいりましょう
◇
石数の不自然さはご容赦いただくとして
しかし黒の石数と白の石数を数えることは
とても大事なことです
あなたは指揮官、碁石は手勢です
たとえば図は、黒は5万の大軍
対する白は1万しかいません
黒は総攻撃のチャンスです
まずは、ひとつパンチを入れましょう
◇
白は、上辺を手抜きしています
黒は、
この白石一個を
攻めの対象としますか?
攻めないで、見過ごしますか?
このままで白には「眼」がありません
たとえ、6の五に1間飛んでいても、
「眼」はなく、生きていません
二つ眼をつくることができそうか
あるいは、スペースが広いか
そのどちらでもなければ
生きていませんから、不安定です
たとえ殺さなくとも、脅して打つうちに
自然と流れが良くなります
◇
石数の差や石の配置を度外視して
手筋のような形だけをうろ覚えで
戦いを仕掛けたとしても
上手くいくわけはありません
また、序盤は石が混雑しておらず
ダメヅマリが起きていないため
手筋本のような技がかからないことが多いのです
序盤から中盤にかけては
大きなパンチを振り回さず
ジャブの連続で有利な流れを作りましょう
もしこれが置碁であれば、
黒は、あらかじめ有利な条件を与えられます
五子のリードは、六十目以上と思ってください
粘り強く打てば、誰が相手でも
絶対に負けない、との強い気持ちで
五子局に挑みましょう!