【雨風雪ニモマケズ、早朝のインクの匂い ~ 半世紀を超えた購読歴 ~ 「わたしの新聞比較論」さわりの巻】
■今でこそ、配達・宅配(デリバリー)といえば、
ピザなど食品が中心だが、ここ十年二十年のこと。
昭和の頃は「牛乳」か「新聞」くらいだった。
ともに、寝ている間に玄関先に届けてくれて、
起き出す頃には、直ぐに飲んだり、読んだりできる。
恐ろしく便利なサービスなのだが、衰退の一途。
これもネット社会の大波によるものであろう。
■子供の頃、
家では全国紙とブロック紙を定期購読していた。
薄給勤め人の家庭でも新聞を取っていた時代である。
ちゃぶ台あたりにあったので、自然と手を伸ばす。
小4あたりからスポーツ面を中心に目を通していた。
分からないことは、辞書や百科事典で確かめた。
ついでに父の書棚を漁っては全集や月刊誌を読んだ。
親元を離れ、一人暮らしの貧乏学生でも定期購読は続いた。
今は、全てネットで済ませる家庭も多いだろう。
日々の生活も、レトロ昭和とは様変わりである。
■家庭生活・単身赴任生活を問わず、全国紙と地方紙を
1紙ないし数紙とっかえひっかえ購読してきた。
今は全国紙1紙のみだが、職場でざっと数紙に目を通す。
バランスを取るためであり、脳の偏向防止策と考えている。
政経分野に根源的問題がある一部大手紙であっても
文化娯楽分野では意外と面白い記事があり、捨てがたい。
特に部数的下位のS紙やN紙の力の入れように敬意を表したい。
新聞1部には「新書1冊」に匹敵する文字数がある。
全部読むには時間が足りないのだから、虫食い的に読む。
一般商業紙が扱うネタは森羅万象である。
世の中で起きることが、ほぼ網羅されているのだから、
有難いものとしか、いいようがない。
「新聞は歴史の秒針である」とのハイデガーの言葉は
まさに言い得て妙であろう。
今年も、354日(うるう年366日-休刊日12日)を
1日140円弱の低コストで「退屈」から救ってくれるのである。
▼ニュース面以外の愉しみもいろいろ
コメントの違いなど、面白いですね!
毎朝1時間の楽しみです♪