【敵失攻防の不毛の巻】
■どろどろした世界の話と承知しているとはいえ、6年余り前の敵失を攻撃・迎撃する政治ショーにあきれた。
▼全国各紙朝刊(大阪市内版)は一面ではなく閲読率の低い中面「内政面」。扱いは、Y紙=小さな囲み記事▽A紙=横組みミニニュース▽M紙=トッパン見出し付きトップ▽S紙=活字横見出しのトップだった。とらえ方に温度差があるのは、政権との距離なのか、識見の差なのか――。
■勝負事の世界でとりわけマナーを重んじる碁将棋の世界。儒教世界で生まれ育った伝統によるものだが、少なくとも敵失云々を言葉や態度に現すことはご法度である。
■こうした言動を取った高段者を出入り禁止にしたと思しき碁会所があった。席亭は級位者の高齢女性だが、わたしは「事件」以来、この人に会って世間話をするために、碁会所を訪れている。