囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

Xマス碁会/上

2019年12月23日 | 熱血他流試合記録

日本棋院主催「ハッピークリスマス碁会」の巻】

 

■約90人が参加。年配が中心ですが、30~40代もそこそこ、

小学生も数人いました。スミレ効果でしょうか。

 

■5局打って、2勝3敗。

それでも二つ勝ったので、今春の宝酒造杯京都大会より

一歩前進です。

 

 

<1局目>四段戦コミ6目半、握って黒番、中押し負け

地力の差は歴然

かなり強く、おそらくは実力「五段以上」のヒト

難しい戦いの中で「わたしのヨミ筋にない『強手』」を打たれ動揺した

手拍子で、慎重にいったのが、逸機となった

その数手先に至って、相手のその手は「大悪だ」と気が付いた

時すでに遅し

 

<2局目>四段戦コミ6目半、握って黒番、時間切れ負け

うっかり八兵衛……

悪くない碁だったが、対局時計を何度も押し忘れ

時間が足りなくなり、残りわずかで、無念の投了

 

<3局目>四段戦コミ6目半、握って黒番、26目半勝ち

大逆転の一局

中央の数子が囚われになってしまい、相手に大模様が出現し、惨敗の雰囲気

ここから囲い合いから、先手の消しを端緒に、じりじりと追撃を開始

強手がことごとく成功し、数えて大差となった

相手は「整地後の数え間違い」と思い、何度も確認し、

どこでどうなったのか、尋ねてきたが

間違いでは決してありませぬ

 

<4局目>六段戦2子局、6目勝ち

この日、一番良く打てた碁

ヨセ勝負が長く続いたが、最後まで逆転を許さず、6目を余した

相手・六段といっしょに来ていた別の六段さんが

「あんた(ほどの打ち手が、四段ごときに)ヨセで詰められんようじゃ、アカンやろ」

ちょっと、ちょっと~ 小バカにしてるってか

漂流男、このところのヨセの「にわか訓練」が奏功す

エッヘン!

 

<5局目>四段戦コミ6目半、握って白番、中押し負け

この日、唯一の白番なのにトホホ

マイブームの裏定石を打つと、相手が「初めて見た」とつぶやく

その後も快調に打ち回していた、と思ったら、終盤で痛恨のミス

大逆転され、後はガタガタになり、投了した

前の対局の直後で続けて打った、との言い訳もあるが

なんとも「信じ難い見損じ」である

「5局目ともなれば、5~10分でも『休憩』と『栄養』を取るべし」

負け惜しみであるが、我はそう学習したのである

 

 

実り多き、ジングルベルの鈴が鳴る、師走の一日でありました

 

 

碁の「一手」「一手」は

人生の「一瞬」「一日」のようなものだ

ちょっとしたしくじりで、奈落の底に沈み

少しの積み重ねで、望外の幸いを得る

つくづくに

「擬似的なる人生ゲーム」と思う所以である

 



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