囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

誰がそれをやるの?

2021年03月12日 | ●○●○雑観の森

 

自治会役員やPTA役員と同様、世話人のなり手がなくなっている問題

 ~ 碁は打ちたいが、他人の世話など まっぴら御免か? の巻】

 


100人規模の盛況だった本拠地碁会も、新型ウイルスの影響で存廃がちらつく。

碁会参加者が激減したままで、おまけに役員(世話人)のなり手すらない。

粘り強く勧誘・説得し、新年度6人枠が埋まったと思ったら、内定辞退者が出た。

この十年来で初めて、欠員のまま5人の新体制がスタートする。

 


会員増と高齢化、そして何より膨らみ続けた役員業務量がネックだ。

新しい施策をやるなら、それに見合った削減が必要だったのだが

それって、言うは安し行うは難し。数年来、業務量を削れずにきた。

細かな作業が積み重なり、首が回らなくなってきた。

「役員をどうしてもやれというなら同好会を辞める」とか、

「会場予約当番なんか、何でやらないといかんのだ」とか、

楽しみの会の存続を危うくする言質さえ目立つようになった。

碁を打ちにくることはできるのに、役員や当番作業はできない、

とはどういうリクツなのか、いま一つ、断る理由になっていないのだが。

長老(会長経験者)たちは眉をひそめ、そんな者は会員でなくてもよろしい旨の声も。

 


これはいかん、とばかりに新年度は会則改正に手を付けることにした。

「近場で、安価に、囲碁が打てる」

「広い会場で参加者が多く、対局相手に困らない」

三十年前、広い貸会場が出来て碁会を創った頃の原点に回帰し、

過剰ともいえる各種サービスを一切削るのが、わたしの考えである。

もちろん会員からの提案を受け付け、他の役員と相談しつつではあるが

「提案権」「執行権」にモノを言わせて、荒療治に挑む覚悟である。

しかし検討し始めると、総論賛成・各論反対の勢力が必ず姿を現す。

「これは残せ」「あれは必要だろう」などと、みみっちく

枝葉末節の諸要求闘争に持ち込もうとするのである。

 


わたしは、だんだんココロ穏やかには出来なくなってきた。

あちこち飛び散ったガンを切除して、本体を生かそうというのだが、

抵抗勢力があちこちにいて「せめてこれぐらいは残そう」と粘ってくる。

これでは話が進まず、本体の「死期」が見え隠れするではないか。

切羽詰まった時には、思い切った策を断行するのが一番なのである。

 

これから、わたしの口癖はこうなるだろう。

「アレコレおっしゃるのは構いませんが、

一体、誰がそれをやるの? 

あなたがずっ~と やってくださるの?

 

 

 

怒らないことによって怒りにうち勝て

   ――ダンマパダ(法句経)第17章「怒り」

 

 



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