囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

「楽しむ」を尊重する

2021年11月15日 | ●○●○雑観の森

 

【趣味の会からの「退会」に想う

 ~ 遊芸の時と場を確保するとは、どういうことか】

 


百人規模「趣味の会」の世話人を

昨春から仰せつかっています

今春は副会長から会長となり

入会後5年間に感じたことを

「カタチにしていくべき立場」

になりました

(会長といっても、人生の先輩たちのお世話、

つまり「小間使い」というのが実態です

失敬な物言いですがケアマネのようなもの)

 

わたしの基本方針は

三十年続いた伝統の灯を絶やさないこと

そして会員の皆さんの「楽しむ」時間を

大切にしていくというシンプルなものです

良いモノは続け、悪いモノは止める

という姿勢で臨んできました

 

昭和3年生まれの亡父が

元会員だったため

彼が話していたこと、感じていたことを

思い出しながら、参考にしています

だって、わたしには

七十代~九十代になった経験が

ないのですから

 

ともかく

「楽しく、楽に、安価に」

の〝地域同好会の鉄板三原則〟?

が、できているか、否か――

これらを、日々の例会で観察し

そして、考えています

 

先日の碁会で

九十代になった会員さんから

「このごろ足腰が弱ってきて

会場まで行くことが大儀です

そろそろ退会させてほしい

どういう手続きを

取ったらいいですか?」

と言われました

 

奥さんと娘さん(?)が

いっしょに来られて

本人の意志を代わりに

詳しく説明してくれます

 

そこで、わたしの答え――

「堅苦しいことを申し上げますと

会則に<退会>の記述がありません

半期分のお金を支払えば

それからの半年間は

碁会場で自由に碁が打てる

と解釈できる文言があるだけです

<退会します>と口頭で届けが出ても

気が変わることだってありますし

体調の良い時は打ちたくなることもあります

これから半年、気が向けば遊びに来られて

短時間でも楽しまれたらいかがですか?

半年後にお金を払わなければ

自然と退会になります

退会申し出は私が承知しておく

という事でいいのではありませんか」

 

ところが、実は、

会則には但し書きがあって

〝半年分の会費を払うこと〟のほかに

〝会の運営に協力すること〟

会員資格付与の条件になっています

 

運営に対する理解がなく

カネを払えば「何もせず

何をやっても構わない」という

身勝手な人がいないワケでもありません

 

そういう風潮が広がってしまうまえに

会全体への悪影響を排除するため

立場上 わたしが最後の最後には

引導を渡さざるを得ない

ことになります

 

「出入り禁止」です

今は「コロナ対策の非協力」が

これに該当します

残り1年半の任期中

そんな事態が起きないことを

願うばかりです

 

▲会則は「憲法」であり、最高法規である。悪法もまた法なり、であって、感心しない規定や時代に合わない規定があるが、〝改憲論議〟が、いまだ沸き起こらない。不思議に思っている……

 

 

 

 

 

■尚書き余録

「会運営の非協力」とは 「当番やらない」「役員やらない」「班長やらない」の〝三ない〟のヒト。これがじわじわ増える傾向にある。今春、「会費納入事務にも非協力なヒト」をリストアップ。複数の会場予約当番拒否者を含むブラックリスト登録者と話をし、結果的に本人が会員継続をしなかったケースもある。(「辞めろ」と通告したワケではありません) もとは「碁が打ちたい」との自らの意思で入会申し込みをしたのですから、ちゃんとした説明を受けているはずです。合理的理由も酌量の余地もなく「カネは払うけど何もかもしない」ことを認めることはできません。あいまいにすれば悪影響が広がります

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。