もしも、あなたが
十年、二十年と
碁を続けていて
それでも未だ初段になれない
としましょう
楽しけりゃ、それでいい
という顔をしていても
いつかは初段になりたい
と願わずにはいられないでしょう
そうはいっても
詰碁に取り組むのは面倒だし
囲碁本で勉強するのも御免で
「実戦だけ」で強くなりたい
と思っているとしましょう
そんな虫のいい話があるか
といえば、それはある
とわたしは思います
はっきり申し上げて
死活があいまいであっても
四段ぐらいまでなら
実戦だけでなれます
◇
ポンポンと感覚的に打つだけなら
1000局打っても無理と思います
一局、一局をそれなりに考え
慎重に打つことをオススメします
勝負の岐路ではじっくり考え
相手がどう思うかは別として
「最後まで打って整地する」
ことが大事です
下手の考え休むに似たり
とイヤミを云う相手とは
打たないのがよろしい
どんな碁でも
ダメ詰め、手入れ、整地まで
きちんする習慣を付けることです
それは何故かといえば
終盤はダメヅマリが出来て
死活の感覚が鋭くなります
スペースと眼形の急所
ウッテガエシやオイオトシ
中手とセキ
隅の曲がり四目と石の下
死活絡みのヨセ
さまざまなコウ
目算による形勢判断
などの基本技が
終盤にたっぷり出てきます
プロの真似をして
途中で投げたり
最後まで打っているのに
数えもせずに石を崩すなど
モッタイナイことをしては
いけません
万年5級どまりには
確かなワケがある
と、わたしは思います
▲他人の碁を黙って観戦するのも勉強になります
勝負が付いた後、感想戦に参加しましょう
高段者は最初から並べて検討することもあります
50手、100手を並べられたら本物です
そういうことを真似をしてみましょう