本日、6月7日10時30分から、大阪市旭区の城北公園脇淀川堤防敷にある「千人塚」法要に出向く予定をしていましたが、雨足も強く、大雨警報が発令されたので断念し、今年の春、四天王寺の古書展で購入した、小山仁示著「大阪大空襲―大阪が壊滅した日―」(1985.7.10東方出版)と向き合うことにした。
「・・・城北公園(旭区)も阿鼻叫喚の巷と化していた。淀川堤に接した広大な城北公園には、たくさんの人たちが避難していた。そこへB29の爆撃だけでなく、P51の機銃掃射が執拗にくり返された。逃げまどう群衆は格好の銃撃目標となった。赤川鉄橋から城北公園一帯には、足の踏み場もないほど死体が横たわっていたという。」(234頁)
「城北公園に接した淀川堤には、千人塚と平和地蔵がある。・・・『身元不詳の千数百の遺体をここに集め、疎開家屋の廃材を以て荼毘に付す。鬼哭啾々[きこくしゅうしゅう:鬼気迫って恐ろしい気配の漂うさま]たる黒煙天に柱し三日三晩に及ぶ』と記された千人塚は、近くに住む東浦栄二郎が設けたもので、現在は子息栄一が遺志をついで、毎年『六月大空襲犠牲者慰霊法要』を営んでいる。多くの人が参列し、心のこもった法要である。」(239頁)。
午後からはNPO法人フェリスモンテによる「千人塚慰霊芝能」も奉納される予定(雨天の場合は城北公園高架下広場にて)なのだが・・・