皆さん、こんばんは。
今日は雨降りで、一日家でゴロゴロしておりました。
ーいつになったら安心して山に行けるようになるだろうか、、、
ー再開した時、最初に歩くのはどの山にしようか、、、
ー下山後の日帰り温泉は立ち寄っても大丈夫だろうか、、、
そんなことを考えながら、山の記憶を辿って過ごしております。
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山の記憶ーーー
山間の街道筋や寺社の境内で、頬杖を付いた優し気なお顔の石仏を見かけることがあります。
埼玉県比企郡、金勝山の山麓にて
どれも同じ姿勢なので調べてみると、片膝を立てて頬杖をつくこの像容は、どうやら如意輪観音のお姿なのだそうです。
京都醍醐寺の如意輪観音像(重要文化財)
如意輪観音(にょいりんかんのん)
六観音の一つ。法輪を転じて意の如く衆生を救うとされる。
(中略)
普通は6臂(ぴ)の像で、座像は輪王座、右の第一手は必ず思惟手であるのがこの観音の特徴。2臂の像は密教以前のものである。 (出典:百科事典マイペディア)
因みに、山の集落で見かける如意輪観音の石像は皆2臂です。
右手で法印を結ぶ訳でもなく、物憂げに頬杖をつくお姿は限りなく素朴で安穏としていて、いつまでも見飽きることがありません。
秩父三峯古参道、大達原峠付近の山間墓地にて。元文三年戊午は西暦1738年です。
中世青梅の豪族三田氏の菩提寺、海禅寺境内にて
外秩父、鐘撞堂山の山麓道にて
埼玉県飯能市の竹寺にて。元禄三年とあります。
因みに、輪王座(りんのうざ)とは、右膝を立て、左右の足裏を合わせる座り方で、 左が自己、右が仏を表し、仏の智慧で自己を抑えるという意味があるそうです。
また、頬杖をつく手は思惟手(しゆいしゅ)といい、如何に多くの人を救うかを思惟されているのだそうです。
写真の竹寺の如意輪観音などは、目の前に竹が生えてしまって溜息をついているようにも見えますが、、、
きっと、目の前の竹に気付かない程、深く深く思惟されておられるに違いありません。
次の如意輪観音に出会える日はいつ来るでしょうか。。。
(その姿勢はムズカシイにゃあーーー)
(本日も最後までご覧いただき有難うございました。)