何十年ぶりかに食べたレモンシフォンパイは素朴な美味しさ!
末の息子を出産の折に頂いて、陣痛で食べ損ね、憧れていた手作りパイ。
このたびは再現レシピで頂きました。
今は、あまりケーキやさんでも見かけなくなり、食べることができませんでした。ほのかな酸味とレモンの香りがして、幸せ気分。
不思議なもので、あの時のひもじさは感覚的には忘れていました。
当時のレモンシフォンパイは、知る人ぞ知る幻のレモンシフォンパイと言われ、その方が作った現物を見れただけでも。。。という代物でした。
30年以上もたち、その間に日本人好みの味に変遷していったスィーツ類は、洗練された味になり、夢に描いたレモンシフォンパイは、今味わうと素朴な味わいなのです。
粉の香りと、甘酸っぱいレモンと、濃厚すぎない、たぶんメレンゲ。(これは生クリーム)
田舎のおばあちゃんのパイの味。イギリスの田舎町で、あるかは分からないが、ビクトリアサンドウィッチケーキや、シュガー掛けのレモンケーキのように三段重ねのケーキスタンドに乗っていてもおかしくない味。
今の私には、とてつもなく貴重な味わい。30年以上前と現在が、出会うにはちょうど良かった時期といえるでしょう。
思いが膨らむと、味も幻想的に美化してしまうのかもしれない。
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