第四章 THIS IS MALAYSIA (つづき)
マレーシア連邦 KL近郊
5) 懐かしき友との再会 <2014年6月23日>
マレーシア滞在四日目。今日の予定は、今までお世話になったマレーシアの友人達と再会!
先ず昼食は、1992年以来の友人である旅行社オーナーのシューさんご夫妻と共に。
シューさんはマレーシアン・チャイニーズ *で、主にマレーシアに来る観光客の受け入れを扱う旅行
社の経営者。でも、こちらから頼めば航空券やホテルの手配から現地旅行社とのタイアップで観光ア
レンジなど何でもやってくれます。知りあいになったきっかけは、マレーシアへ赴任して最初の国内旅
行の手配をお願いしたことでした。マレーシアでは「とうちゃん、かあちゃん」や家族で商売している所
が結構多いのです。航空券や旅行クーポンをもらう時には必ず当時幼かった子供達を連れていって
いましたので、それがきっかけで世間話もするようになり親しくなっていったのでした。
マレーシアに帰化したチャイニーズの人たちは、大陸のチャイニーズと同じにみられるのを嫌い
ます。シューさん曰くは、「私達と大陸のチャイニーズは文化も生活も考え方もみな違うんだ。」と。
そして、「チャイニーズには違いないが、自分達はマレーシアン・チャイニーズである」と区別して呼ん
で欲しいと言っていました。 私達にはシューさんのほかにも、チャイニーズの友人がいますが、皆さん
一様に同じことを言われていました。
シューさん夫妻との再会もそこそこに、次の友人との再会です。同じくマレーシアン・チャイニーズ
で現在91歳!お歳に似合わずまだ足腰もしっかりされており背筋も伸びていて、とても91歳には見
えません 今は旦那さんに先立たれ、自分のコンドミニアムにお手伝いさんと二人住まい。同じコン
ドミニアムに自分の孫(医者)も住まわれています。 また、アメリカやカナダに居る娘や孫のところへ
行かれるくらいお元気です。
今回も私達をコンドミニアムのロビーまで出迎えてくださいました。 このおばあちゃんとは次の様ない
きさつで知り合ったのです。コンドミニアムはナント、KLツインタワーの傍なのです!
実は、我が妻が長年白癬菌らしき症状が身体のそこかしこに出来ていて、治らないのです。彼女が
言うには、身体に現れる諸々の症状について色々研究されている美容師の方がいて、その方が言うに
は、現代人の体の中には化学(石油)製品による毒素がたくさん溜まっていて、免疫力の弱い人は動物
の持つ自浄作用が十分でなく、アレルギーなど種々の病気を引き起こしており白癬菌もその一つ、なん
だそうです。 その毒素を出す処方があるのですが、お値段が張り且つ長期間要するためそんなに頻
繁にはいけません。ましてや、マレーシアでは不可能。
というわけで、我が妻の症状を見た賃貸住宅を世話してもらった、これまたマレーシアン・チャイニ
ーズの不動産屋の奥さんが、そう言ったことに詳しい人を知っていると言うので、紹介してくれたのが、
あのおばあちゃんだったのです。 おばあちゃんが紹介してくれたのは漢方医。数種類の漢方薬を調合
して頂き数か月続けたのですが治癒せず、結局ばあちゃんも諦めたのですが、これがきっかけでお付
き合いさせていただいています。
このおばあちゃんは未亡人なのですが、旦那さんと二人三脚で不動産業で成功さたのだそうです。
また、旦那さん共々クリスチャンで色々な奉仕活動もされており、その活動が認められ、旦那さんには
”ダトゥー” 夫人には”ダティン”の称号を州の王様から与えられたそうです。 だから、おばあちゃんは
「ダティンさん」と呼ばれています。 私達がこのおばあちゃんに好意を持ったのは、全くそれらしき言動
をされないからです。普通、このような称号をもらったら威張るような立ち居振る舞いをするものですが。
マレーシアを引き上げて一年余りでしたが、自分の親族でも迎えるかのように喜んで下さいました。
おばあちゃんの部屋(12階)でお茶や果物などの接待を受け小一時間ほどして辞しました、名残り尽き
なかったのですが、、、。 帰りはホテルまで車(もちろんドライバー付)でダティンさんが送って下さった
のです。車もダティン さんほどになれば、ベンツやBMWなど高級車に乗るところですが、なんと、旧式
の日本車でした。これにも感心しましたね。
Datinさんのコンドのロビーからツインタワーを望む
Datinさん(中央)と共に
KL中心部 Datinさんの隣人
--- 次回はPROTONスタッフおよび日本人の友人との再会編です---