「しあわせは いつも 自分の心が 決める」・・あまり好きではないが・・相田みつをである。この「心にスッと入り込む」かのような感覚が嫌なのだ。もちろん、私が変わっているだけだ。みなは「それがいい」と言う。それもわかる。▼東京八王子市で中学生3年生の女子生徒が捕まった。後輩の女子生徒も児童相談所に送られたという。なんでも「カネ持ちがムカつく。幸せそうな奴が許せなかった」という理由から、小学生や私立中学の生徒などに暴行をはたらいたらしい。なんとも哀れな少女である。▼「思い通りにならない」ということ。それは「思い描いたものと違う」ということだと、我々は認識してきた。そのギャップをどうやって埋めるのかが面白く、例え埋まらなくとも、それは「なぜ、そう思い描いたのか」という自問となる。そこに「答」をみつけるとき、人間は少しだけ強くなると知る。▼本当に弱い子が増えた。弱くて身勝手な人間が増えた。私自身も含めて「人は弱くなっている」と感ずる。すぐにあきらめ、すぐに投げ出し、すぐに自暴自棄になる。安易に流され、気づくと楽を選んでいる。だから、どんどん弱くなる。▼少し長いが引用しよう。これも相田みつをだ。<負ける練習、恥をさらす訓練、カッコの悪い体験を、できるだけ多く子供にさせておくことです。人間の身体は使ったところが強くなります。これは至極単純な原理です。その反対、使わぬところはどんどん弱くなります。現代っ子にとって一番弱いところはどこか?負けに耐える心、恥に堪える心、カッコ悪さに堪える心です。負けるということは自分の思いが通らぬことです。>▼食わず嫌いせず、買って読んでみようと思う。