忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

石垣市長選、岸田政権が推す現職の中山義隆氏が4選陸自配備を容認

2022年02月28日 | 忘憂之物






1997年に自民党の議員などで結成された「北朝鮮拉致疑惑日本人救援議員連盟 」。通称「拉致議連」だが、この中心メンバーのひとりで会長になったのは中山正輝だった。衆議院の議員会館で横田夫妻と共に記者会見し、その中で「拉致問題が解決するまでは北朝鮮に対して食糧支援を行わない 」とも明言していた。さすがのタカ派ぶりにみんな安心した。

その同じ年の11月、平壌を訪れてから帰国すると「拉致事件は幽霊みたいなもの」と言った。要するに「実態がない」ということだった。それから「まず北朝鮮との国交正常化を行った後に拉致問題の解決を行うべき」と辻元清美と同じことを言って周囲を驚かせた。翌年には拉致議連の会長のまま、日朝友好議員連盟の会長に就任している。就任するほうもするほう、就任させるほうもさせるほう。これも摩訶不思議だった。

平壌から戻った中山は有本恵子ちゃんのお母さん、嘉代子さんに電話して「救う会の運動から手を引けば平壌に連れて行って恵子さんと会わせてやる 」と言って断られると、拉致したのはよど号ハイジャック事件の犯人の妻、八尾恵だとして「これは日本人が日本人を拉致したのであって北朝鮮政府とは関わりないことだ 」と恫喝した。もう「犯人のセリフ」だった。

誘拐事件の捜査本部長だと信じていたら、平壌から戻ると誘拐犯グループの一味になっている、安モンの小説より酷い有様だった。たぶん、これほどまでの狂気染みた変節、あとは察してくれという嗚咽だったか。

びっくりした石原慎太郎が問い詰めると「あんたが考えているほど簡単なものではないんだよ 」と返答した、と石原氏のコラムに書かれる。中山は名誉棄損で訴えるが、東京地裁は「北朝鮮政府の立場に同調しているのではないか、と誤解を招く」として訴えを棄却している。さすがに「言われても仕方がないんじゃないの?」とあしらわれたわけだ。

大阪府知事になる前、テレビで「いちばん腹が立つのは中国に言われたから(靖国神社に)参拝しないということ」と言っていたタレント弁護士が訪中して戻ると「政治家は反省を前面に出し、まだ謝罪をし続けなければいけない。中国や韓国には謝罪の意はきちっと表明しなければいけない」(戦後70年 安倍談話について)と言い出して、いま、北京が言いたいことを、日本のテレビでそこまで言うようになったのと似る。

念のために書いておくが、もし、私がこのブログなんかで「辻元清美を落選させた大阪の有権者は頭にタコ焼きでも詰まってるのか。あんなに日本のためになる素晴らしい政治家はいない。福島瑞穂と同じく、日本国の宝だ」とか書きだしたら家族の安否を案じてほしい。たぶん、無事ではない。

目に見える浸透工作。堂々たる不正。自国民の支持など歯牙にもかけない立ち振る舞い。敵性国家の干渉以外に説明もつかない。



石垣市の市長選があった。結果は中山義隆氏が辛勝だった。敗れた砥板芳行氏 だったが、獲得票数は11,700票とのことだ(開票率95.3%)。中山氏が14,400票とのことだから、その差は2700票差ほどか。僅差だ。現状を憂う有権者はほっとしたが冷汗もかいたはずだ。

沖縄タイムスも「陸自配備の住民投票を巡る保守の立場を180度転換。初の保革共闘で「市民の声を聞く市政」を掲げて挑んだが及ばなかった」と悔しそうだが、たしかにこの人、平得大俣への陸上自衛隊配備の賛否を問う住民投票を実施する、と公約にしていた。対して中山義隆氏は「国防に関することを地方自治体の住民投票で問うのはどうか」と真面を言ったが、同時に砥板氏が「住民投票案」の否決側にいたのに理解できない、と不思議がっていた。

自分も住民投票を否決しておいて、選挙になったら住民投票の重要性を説く。まるで分裂症だが、これも嗚咽か、それとも悲鳴か。

今年の1月31日、石垣市が尖閣諸島を洋上から視察した 。中山義隆氏も乗船していたら、砥板芳行氏は

「平和の祭典である北京冬季オリンピック開催直前で、中国当局が厳しい対応ができない足元を見ての信義に反する暴挙。この暴挙への中国国民の怒りが日本選手団や日本人に向きかねない。オリンピック終了後、中国は必ず報復措置を取りますので、計り知れない代償を払うことになる。現場の海上保安官を危険に追い込む絶対に許されない行為です」

とツイートした(2/1)。アカウントが乗っ取られたのではなかったら、完全に中国共産党の報道官だ。読んで尚、信じられない。

「中国は必ず報復措置を取りますので」もぞっとする。砥板氏の選挙前のキャッチフレーズは「今こそチェンジ市政」だったが、これはもう「今からチェンジ国籍」だ。以前は陸自配備についても砥板氏は反対派の連中をして「自衛隊の衛の字が中国語の簡体字になってる。そういうことか」とツイートしていた。月間「正論」にも文章を書く、がちがちの保守かと思っていたが、実に不思議、且つ、不気味だ。


防衛庁の副長官だった西村慎吾氏は「公務で支那のホテルに行くとベッドの下まで確認する」と言っていた。監視カメラや盗聴はどうでもいいが、ベッドの下に「裸の女」が隠れていて、寝込みを待って写真を撮られるかもしれない、と笑っていたが、公然と「いまでも繁華街には韓国人慰安婦がうようよしてるやないか」と会見で述べるおっちゃんである。今更に怖いのは嫁さんや週刊誌ではなく、外交問題にされるなどのことを案じていた。それより私は薬物による暗殺なども怖いと思ったものだ。

金と女と地位と名誉。それで効かぬ転ばぬなら我が身の危険、それから「大切な人」らの危険。日本人は人が好過ぎるから、相手も同じ人の子、心があるとか、情があるとか、根っからの悪人はいないとかで油断する。

暴露されて困るような悪事を隠しているのも、もう、自覚もあるんだろうし、いまのうちに静かに去ったほうがいい。それをネタに国を売られたら迷惑だ。小銭で転んだり、可愛らしい姑娘に惑わされた自覚がある雑魚もいまのうち、そんなのをバラされるのが嫌で国を売るなら家族を連れて国外退去してくれ。


アメリカは遠いし、いたとしてもバイデン民主党だ。南には中国共産党、横腹には朝鮮半島、北にはロシアがいる。どこも態度がでかくて数も多い。少々、面倒臭いことになるだろうから、いま、日本は阿呆に構ってるヒマはない。




コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。