立憲民主党の前幹事長、福山哲郎は安倍元総理主催の「桜を見る会」の招待者名簿がない、として国会で偉そうに追及していた。翻って2010年4月、当時の民主党政権時代に開催された「桜を見る会」の招待者名簿はあるのか、と問われると「われわれは立憲民主党だ。普通は把握しない」と開き直った。
あれは「民主党」という別の政党の話じゃないか、何を言ってるのか、ということだが、さすがはあの連中の中ボス。真面な神経じゃない。
現幹事長の旦那は「たとえば50歳近くの自分が14歳の子と性交したら、たとえ同意があっても捕まることになる。それはおかしい 」と言って辞めた。いまは米山隆一の政策秘書らしい。趣味が合ってなによりだが、この発言はロリコン買春仲間と酒を飲んでいるときにしたのではなく、性犯罪刑法改正に関するワーキングチーム での発言だった。真面な感覚ではない。
この件で当時の幹事長、福山哲郎は口頭で厳重注意した、と産経新聞にあった。なにをどう注意したのか不安になるが、現幹事長の西村智奈美は「党内からの情報漏えいに憤っている 」として、旦那を追加処分するなと嘆願書を撒いた。似たもの夫婦はよろしいが、真面な思考じゃない。
で、肝心の前幹事長の福山哲郎は会見で「理念に共感して番組制作一般を支援したもので、番組内容などについて関与したものでない 」と謝罪もしなかった。また、なぜだか終始、無愛想な表情も隠さず不機嫌だったが、この態度は中国共産党の広報、韓国の外相などを思い起こさせる。ともかく謝らない。
一昨年、在ニュージーランドの韓国大使館で働く韓国人外交官が、そこで働く男性職員の体を触りまくって訴えられた。ニュージーランド裁判所は「セクハラの疑い」で逮捕状を出した。ふつう、穴があったらキムチでも詰めたくなるほど国辱ものだ。韓国民も恥ずかしい思いをするから、韓国外相の康京和は国内に向けて「ご迷惑をかけて申し訳ない」と謝った。
なんだ、謝れるじゃないか、と安堵したものだが、その後の文在寅とアーダーン首相による電話での首脳会談の際、アーダーン首相がセクハラ問題に言及すると、この外相は「議題になってはならないものが議題になった部分があり、それについてはニュージーランドの責任が大きい」とコメントして国際社会の度肝を抜いた。また、肝心の被害者本人には謝罪が全くないことにも驚く。
真意はともかく、在日米軍でも何か不祥事があればトップが謝る。謝らないのは習近平や金正恩と「その仲間」くらいかと思っていたら、やはり、文政権はそうだったわけだ。また、在韓国フィリピン大使館に勤務していた韓国人女性職員が大使からセクハラされた、とした件ではICPOに国際指名手配までした。
相手には大声で文句を言う。訴えもするし、大騒ぎもするが、自分のときには開き直って謝りもしない。誰が聞いても納得しない言い抜けを不機嫌そうな仏頂面でやる。自分は良くても相手はダメ。そもそも人がどう思うか、の観点が違う。客観的評価における基準が違う。セクト内でだけ通じればいい。
個人ならとても付き合えない相手だとわかるが、こんなのが自身が属する組織の上層部、トップにいると思えば溜息も出る。とくに政治家に限らないが、自分自身や自分の属する組織に対する「客観的見地」からの評価は不可欠だ。また、世間における情念にも心を配らねばならないはずだ。
それらがないから嫌悪される。野党第一党なのに支持率が消費税以下になっているとの自覚もない。その原因はメディアのネガティブキャンペーンなのか、自公政権の所為なのか、それとも左巻きのド変態がいうように「有権者が愚か」なだけなのか。もう、一生、気づくつもりもないのだろう。
夏目漱石は「草枕」の冒頭「山路を登りながら、かう考へた」として「知に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ」と続けて、あの有名な「兎角に人の世は生きにくい」と結論した。
たぶん、立憲民主党やらにいる人は「生きやすい」世の中なんだろう。