忘憂之物

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             渋沢栄一

自民党・松下新平参院議員中国人女性「外交秘書」との関係巡り、政治資金規正法違反の疑い

2021年12月16日 | 忘憂之物




いまの外務大臣が年間、7回も訪中していたらしいが、この松下議員は2019年に10回訪中した。同氏は2020年、ODA特別委員長に就任している。

ちょっと調べるだけでも、あちらこちらで中国共産党賛美のコメントが出てくる。ちなみにコメントは10年前でもなく、2020年以降のモノだ。

「中国はスケールが大きく、将来有望な市場」「日本の文化はすべて中国から来た」「在日華人はパワフルで明るく、エネルギッシュ。一起加油(一緒に頑張ろう)という気持ちが伝わる」「中国共産党は少数民族の歴史、伝統文化への理解と経済を両立させている。とても感動した」。

どこに出しても恥ずかしくない親中派だったのは有名だが、たぶん、想像の上をいく。「ワンアジア財団」というのがある。いまは「ユーラシア財団」に名称が変わるが、このホンモノが顧問もしている。

このNPO団体の理念は「世界からあらゆる争いがなくなり、地球上のすべての人々が調和のとれた平和な社会になることに寄与することを目的とする 」という立派なものだ。とりあえず反論はない。「人類よ、争いを怠るな、調和などいらぬ、平和的な社会など破壊してくれるわ」というドラクエのラスボスみたいな人は、普通、周囲にいない。

ただ「友達と仲良くしましょう」とか「いつも元気に挨拶しましょう」くらいの感想しかない。タクシー会社の事務所に「今日も一日、安全運転」とスローガンが貼ってある感じ。とりあえず異論はないのも同じだ。

また、助成実績も素晴らしい。新聞社では中央日報や人民日報がある、というか、しかない。そこで研究テーマが「アジア共同体に向けた多様な活動の取材と報道 」とかなら助成してくれる。他にも、みんな大好き姜尚中もいれば、人民日報海外版、日中新聞社長の韓暁清もいる。「中国は強く大きくなって、世界の中心となり世界に平和をもたらす 。その為には少しの犠牲、我慢は仕方無い 」とテレビで流暢な日本語だった。これを日本に帰化して「石川尚代 」と名乗ってから言う。

ところで「日本のパスポートは便利だから」という理由で帰化したのがいたが、あれと同じ類か。彼女も堂々と「わたしは日本国籍の華人です」と言っていた。中国人には「帰化民ではなく植民者」という概念が未だにある。アメリカ大陸を発見した白人がインディアンになるのではなく、その先住民を追い出したり、迫害したりして実行支配する概念と比して変わらない。つまり、中国人が帰化したら日本人になるのではなく、日本が中国になるという意味不明のことだが、だから生活保護も出せ、参政権も出せと言えるのだとわかる。

普通、こんなの日本の政治家なら警戒する。どうにかして日本を護る方途を探し出す。現実的な脅威と向き合い、決して油断してはならない相手だと認識して経済や外交を考える。法律や条例を駆使して犯罪行為をさせない。国家レベルの人権蹂躙や周辺国への圧力には、国際社会とも連携してこれに向き合う。いま、日本の政治家でこれをやれないのがたくさんいる。



岸田首相は今月2日、中国共産党の人間が多数参加していた松下議員の政治パーティーにて「これからの希望の星だ」との挨拶をしたとか。言葉が軽いとかセンスが無いではなく、もしかすると、想像以上かもしれないが、希望の星どころか五星紅旗の星をみていた「次の大臣候補」とやらを除名するかどうか、国民はじっと見ていることだろう。呆れ半分、諦め半分で。




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