忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

辞職覚悟の高市早苗氏内部文書めぐる安倍氏との電話会談内容「捏造だ」立民・小西議員の追及を…

2023年03月06日 | 随感随筆




2019年、習志野演習場で開催された「平成31年 陸上自衛隊第1空挺団の降下訓練始め」。一般にも公開されて、諸外国の要人なんかもゲストで参加する。当時も岩屋防衛大臣、野田前総理大臣、河野統合幕僚長、山崎陸上幕僚長に加え、在日米軍の将官などが主賓、来賓で参加していた。ただ、そこに我らが小西ひろゆき議員もいた。

自衛隊員を「外国の子供を殺す恐怖の使徒」にしてはいけないという使命感をSNSで表明する立派な御仁だ。豪華絢爛な大物が短い挨拶、スピーチをする中、もちろん、みんな大好きな小西ひろゆき議員の来賓挨拶はあった。

防衛大臣でも自衛官への感謝、家族への労いで済ませるのが慣例だ。長々やらない。しかし、日本の政治家を代表する「品格のある顔」の小西ひろゆき議員は冒頭、自衛官から罵声を浴びせられた小西です、とやって、会場を恐怖のズンドコに落とす。

瞬間、岩屋元防衛大臣は静かに目を閉じたという。心の声はたぶん「あちゃー」だったが、続けて小西議員は「それではここで、暴言事件について防衛省が発表した調査結果を読み上げさせて頂きます」としてポケットから紙を出して読む。

読み上げだしたのは自衛官の反省文などだ。そして「自分は悪くない」「自分は自衛官からも信頼されている」と自己弁護に自画自賛。当然、一般客から「場をわきまえろ」と反論の余地のない野次も飛んだという。米軍将校は通訳を介して笑い、防衛大臣や元総理が下を向く中、自衛官とその家族からはひと際大きい拍手があったそうな。「コンナヒトタチ」も命がけで護る、という自衛官の心意気だった。

その品格、その知性の差は大人と子供以下、いや、総合的な戦闘力に換算すると体長3メートル、体重600キロ、時速65キロで走る凶暴肉食獣、アラスカのコディアックヒグマと千葉の田舎にいる便所コウロギと同じくらいの差になる。

いやはや、そんな便所コ、いや、小西議員はネットでも大人気。「嘘でもいいから」や「かぼちゃの天ぷら」など、まさに多様性を丸出しにしたような数々の「カス・エピソード」を誇る小西議員だが、私の知る限り、この習志野演習場での「クズ・エピソード」はトップだった。今後も機会あるごとに広めていきたいと思うが、ここにきて「ゴミ・エピソード」の1位が入れ替わってしまうのではないかと危惧するのである。いま話題の「コニタン文書」だ。

もう、小西議員のことが心配過ぎて、逆に「捏造じゃありませんように」とコウロギの粉末に祈ってしまうほどだ。高橋洋一氏なども指摘しているが、公的文書としておかしい、などはともかく、私も仕事柄、会議の議事録や社内文書などに触れる機会が多いが、個人名を間違えているとか、肝心な部分に日時が記載されていないとか、たぶん、そのまま出してきた阿呆がいれば説教はする。ましてや「整理ペーパー」を「整理パーパー」とか書いてあったら、書いた本人を呼び出して「あいなぷぅ」について全体ミーティングの前、20分ほどを割いてプレゼンさせる。そこで「最近、なんか、可愛く見えてきました」という社員が過半数超えなければ処分する。

いずれにせよ、マスコミもミスリードしてくる。論点もずらしてくる。いつものパターンだ。目的は高市大臣の首、それから統一地方選挙、セキュリティクリアランスだ。タイミングがそのまま「犯行動機」みたいになっている。実に雑だが、確認しておかねばならないことは「文書が本物」と「文書が捏造」は似て非なり、意味が全く違ってくるということだ。

「公的に作られた文書であることは間違いない」で押し切られてはならない。高市大臣は「公的に作られた(かもしれない)文書に捏造箇所がある」と言っている。必ず、ここをごちゃ混ぜにして「政府、公的文書と認める」とか見出しでやる。朝日新聞は慰安婦問題での見出しが「軍関与・示す資料」だった。卑怯が印刷されたような新聞だ。そしてこれらは、連中の何十年も前から連綿と続く「伝統の技」である。磨き込まれている。

2001年、NATOが集団的自衛権を行使して、ドイツがアフガニスタンの派兵に参加した。すると朝日新聞は「平和貢献のはずが戦場だった/後方支援・独軍55人死亡」と見出しを付けた。更に丁寧に小見出しで「集団的自衛権をめぐる海外事例」。記事の背景に日本列島の地図に「集団的自衛権」と太字で入れる。寝起きでコーヒー飲みながら読んだら、だれでも「ドイツも集団的自衛権とかでアフガンに派兵したら55人も死んだのか」と読める。そこで朝日読者なら「こりゃ、日本の集団的自衛権とか反対しなきゃ」と思って仕事に行く。

ただ、軍事アナリストの小川和久氏や防衛大学名誉教授の佐瀬昌盛氏はコーヒー吹いた。

55名の死亡者はISAF、国際治安支援部隊だった。いわゆる「多国籍軍」と呼ばれていたアレだ。活動内容は治安維持支援。戦闘行為があると阿呆でもわかる。朝日新聞は意図的に「集団的自衛権」と「集団安全保障」を混同して読者をミスリードした。阿呆な野党は朝日新聞を丸めて国会に行く。そこで鼻息荒く「PKO協力法改正案反対」と騒ぐ。ワイドショーは上手に編集して繰り返し繰り返し流す。このとき予算委員会などで野党が振り回していたのが、その日の朝日新聞だった。見事な連係プレイである。

真面な人らが朝日新聞に抗議を入れて観念させると、ようやくこっそり「これからは読者の声に素直に、敏感に反応した記事を出していきたい」と下を向いて舌を出して御仕舞いだ。

マスコミも「モリカケを思い出しますね」と「思い出してください、忘れないでください」と必死だが、ふつう、思い出すなら「永田メール事件」になる。

懐かしいが、あのとき民主党代表だった前原も「永田の指摘は妥当」「証拠の確度は高い」として「党として後援する」だった。みんなが「怪しいぞ??」となっているのに、それでも党首討論を前に「新証拠がある。期待しておいてください」と啖呵を切っていたが、結果は前原も辞め、鳩山も野田も、みんな辞めて、やっと永田も議員辞職した。

民主党の阿呆さ加減には驚いたが、その「結果」には誰も驚かなかった。阿呆丸出しだった。

立憲の泉健太は「捏造とは思えない。生々しい」とのことだ。党としても「国会審議などで追及していく」と言った。失うものがない福島瑞穂も乗り遅れまいと「捏造じゃないですよ!」と予算委員会で叫んでいたが、そもそも日本のマスコミが安倍政権時代に「政府からの不当な圧力に委縮していた」などどこの誰が思っているのか。

至極当然な「嘘書くな」「嘘言うな」という指摘をして「圧力だ」とする芸風も限界に来ている。それに、いまの「泉立憲」。あの当時の「民主党」より大丈夫とは思えない。しっかりと立憲民主党の次期エース、左巻き期待の星、小西ひろゆき議員を支えてもらいたい。最後まで。





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