忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

産経・FNN合同世論調査敵基地攻撃能力「必要」64%防衛費6割が増額要求

2022年05月23日 | 忘憂之物





出勤しようと車のエンジンをかけるとテレビもついた。フジテレビだった。シートベルトなんか締めていると、相も変わらず「いま韓流ドラマの撮影現場に来ています」とか聞こえてくる。画面を見れば韓国人俳優に日本のスタジオからきゃーきゃーやっていた。続けて、いま韓国で流行っているスイーツがこれ、美容関係ならこれ、韓国ドラマならこれ。

買ったばかりのナビが心配で慌てて消した。このご時世だ。知らぬ間にナビが順応して、およそ3キロ先、渋滞がありますセヨとか言い出すかもしれない。いや、たぶん、そんなことはないと思うが念には念を入れた。

ところで、NHKもロシア語講座の「ロシアゴスキー」はさっそく終わらせたが、相も変わらず韓国語と中国語の番組は力を入れている。本当に日本の視聴者は中国や朝鮮が大好きなんだと感心する。心の底から勝手にしてほしい。

中国朝鮮大好き、といえば岸田政権の支持率も高止まりだ。なんでも政権発足以来、最高の68.9%だとか。そんな岸田自民党が大好きな日本国民は韓国の政権交代、新大統領をして「日韓関係の改善」に「大いに」と「ある程度」を合わせたら「期待する」が支持率と同じくらいの67.4%もいた、とFNNと産経の合同調査でわかった。昼間の固定電話に出ることができる日本国民にとっては韓国、北朝鮮、中国が「真の友人」だと認識できる記事だ。

大統領就任式も日本のテレビは生中継。5年ごとに代わるだけのことを「歴史的瞬間です」と興奮していたテレビ屋は日本人か。コメンテーターにも「日本とは違って熱い思いが伝わりますね」「政治に無関心ではないんですね」と誇らしそうに語らせていたが、もう、日本のテレビはなくなったのか。

そうやって、まあ、これからも日本の有権者、納税者が貧乏に耐え忍び、我が身を削って中国朝鮮人に尽くす。この献身的な日本人らは選挙にも行かず、政治など誰がやっても同じだと嘯き、誰がいるのかもよく知らない、何をしてるかにも興味ない岸田政権が人気だとテレビに言われてOKだ。韓流と同じだ。テレビで流行っている、というなら流行っているんだろう。人気の鍋はずっと、全世代、男女問わずに「キムチ鍋」でいい。

無関心な日本人はこのまま、よくわからん税金を取られて、停電しながら高額な光熱水費も出して、毎日毎日、給料は増えないけど仕事して、スマホでバカバカしい動画見て笑って疲れを癒してもらいたい。このまま本も読まずどころか、日本語も読めず、漢字も書けず、計算もできず、もう死ぬまで阿呆のままでいればいい。いい年しても子供みたいに「わかんない」「つまんない」とかで年を重ねるのだ。心配せずとも「楽しく生きれるなら中国に支配されてもいい」は本当にいる。本気で言っているのがいる。「仲間」はたくさんだ。

バイデンが日本に来たが、さっそく都内で「日米同盟反対。クアッド反対。戦争阻止」とかで騒いでいるが、あんなのも放っておけばいい。連中曰く「日米が共同で中国を侵略する」らしい。楽しそうだし、みんなで参加すればどうか。スクラムデモとか楽しそうじゃないか。「アベ政治を許さない」とか書いたグッズもくれる。仲間のシルシ、キズナだ。

日本人の生活保護比率は3%だが、韓国朝鮮人は16%以上。中国はまだ数%だが、それでも日本人より比率は上だ。素晴らしい友好関係だが、そんな岸田首相は外国人留学生を「日本の宝」と言った。日本の大学生からは金を取るが、そんな「日本の宝」からは取れない。そんなことすれば支持率が下がるから、授業料免除は当たり前。渡航費も生活費も医療費も心配せずに日本に来てください、とすれば岸田人気は不動だ。支持率もキープだ。

韓国の大統領就任式にも林外相が出席した。合わせて韓国は無許可で竹島周辺に調査船も出していたが、日本の外務省はせっかくの韓国大統領就任式にケチをつけまいと黙っていた。産経が報じないと知らされなかった可能性もあるが、要すればマスコミ、政府が一致団結して日本人に知らせないよう努めていた。健気が過ぎて涙が出る。

それで北朝鮮が「発熱者がたくさん出た」と言ったら、林外相は心配でたまらず、放っておくわけにはいかない、として支援を検討すると表明した。拉致被害者は放ってるのに?日本海にミサイルぼかすか飛ばしているのに?と騒ぐのはネットだけだ。ちゃんと昼間の固定電話に出ることができる有権者は投票にも行く。投票用紙に「こめと」とか書いて出す。

それにいくら中国朝鮮に気に入られようとも、アメリカの機嫌を損ねない限り岸田政権も安泰。記憶に新しいのは2009年の鳩山か。

鳩山政権も発足当時は71%の高支持率だったが、その年の11月に日米首脳会談の席上、普天間飛行場の移転問題について、鳩山はオバマに「できるだけ早く結論を出したい 」と言った。これが13日だが、その翌日になる14日にはシンガポールで「白紙状態から検討したい 」と言う。「3歩で忘れる」は伊達じゃないが、さらに翌日の15日には当時の岡田外相が沖縄にて「年内に飛行場移転問題の結論を出したい 」とか言う。あまりの分裂症にマスコミも庇えなくなり、発足して4か月後には支持率が下がりだして崩壊した。

細川内閣も発足時は71%だったが、日米首脳会談、こちらはクリントンに「成熟した大人の関係」とか言って嫌われた。どうせなら「成熟した大人の不適切な関係」と言ってもよかったが、日米は日中と同じ扱いか、と怒ったアメリカから佐川急便の裏金問題をリークされて崩壊した。日本の自主自立などアメリカが認めるわけもない。日本が成熟した大人では困る。勝手に中国と国交を回復させた田中角栄と同じ目に遭わせてやる、ということだ。

比して、岸田政権はバイデン、というか米民主党にに嫌われていないようだ。



メディアの報道を見ると、バイデンは日本の国連常任理事国入りにも賛意を示し、台湾に対する中国共産党の侵攻があれば「軍事的に対応する」とも表明している。拉致被害者家族にも会って膝も折って話も聞いていた。日本の軍事費も1~2兆円増える見込みとかで商売も順調で機嫌もよろしい。

まあ、なにかと気に入らない岸田政権だが、もしかすると、ぜんぶ「腹芸」ではないかと考えてみる。マスコミを味方にはしないが敵には回していない。悪戯に岸田政権を倒せば、怖い高市政権が現実のものとなりかねない。だから小さいエラーはぜんぶ見逃してくれる。批判するしか仕事もない万年野党も攻め手を欠く。どころか予算案に賛成する野党も出てきた。「話せば届く」ところに、それなりの議席がある野党がいるなら、公明党の存在意義も危うくなる。

あれほどの岩盤支持層を誇った安倍政権だったが、結局のところ、憲法改正も拉致被害者奪還も間に合わなかった。マスコミと野党の猛攻撃に足を引っ張られていたのも事実だ。

さて、岸田政権とは、いま、目に見えているように「聞くだけの昼行燈」で役に立たないか。それとも絶妙の腹芸で財務省やマスコミ、中国韓国を煙に巻いて、いま、バイデンからも「言質」を取ったのか。

国連の是非はともかく、日本が常任理事国になることを、呆けているとはいえ現役アメリカ大統領から「支援を表明」と言わせたことも事実。共同記者会見の場で「台湾に中国が侵攻したら米軍は軍事的に対応しますか」と聞く記者がいて、それに「YES」と応えさせて全世界がそれを再確認もした。


一週回って「もしかすると」と期待してしまうところだが、とりあえず、しっかりと顔を洗って目を覚ましてから、今年の夏に注目したい。




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