八文字学園・学生支援センター

学生支援センターでは「学費準備」の面から様々なサポートを展開しています。

〈在学生〉奨学金の「受給停止」について

2024年07月12日 | 学生支援センター
またしても、1ヶ月ぶりの更新になってしまいました(汗

今回は〈在学生〉に関する内容になります。

進学のための奨学金活用などについては、4・5月に全21回で更新していますので、下記のリンクからご覧ください。
〈高3生〉まとめ(進学費用のマネープラン⑫)

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さて、川上は、八文字学園全体の奨学金手続きを担当しているので、4月~6月は、予約採用・在学採用の申請支援に加え、2024年度から始まった「第Ⅳ区分(多子世帯・理工農系)」の申請支援で、約200名の申請書類に目を通していたことになります

採用に関する通知(実際には 奨学生証返還誓約書)が届き出して、ようやく、今年度の申請に関する手続きは終了となりそうです。

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ここにきて学生支援センターには、「奨学金の受給をstopしたい」という学生が来室しています。

奨学金は入学から卒業まで受給するもの(2年課程なら24ヶ月分受給)

...って思っている人はいませんか?

奨学金を途中で止める方法 …… あります!!

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スカラネット・パーソナル(スカラPS)で、学生自身で申請できるものも数多くありますが、八文字学園では、より確実に手続きを進めること、また、奨学金担当者が状況をしっかり把握できることを目的に、学生支援センターから申請書を発送することで、各種手続きを進めています。

そこで、上記の案件ですが、学生支援センターでは、受給停止を希望する学生に、①辞退の異動願(届) ②在学届 への記入・提出をお願いしています。

①辞退の異動願(届)

文字どおり「辞退」の申請書になります。タイミングは日本学生支援機構に合わせることになりますので、受給停止を希望する場合は、まずは、学生支援センターに相談に来てください。

②在学届

奨学金には、最後の受給した月の翌月から数えて7ヶ月目に返還開始(3月まで受給の場合10月から返還開始)というルールがあります。

よって、なんの手続きもしていないと、受給停止時期によっては、専門学校在籍時から返還が始まることになってしまいます。

そこで、在学届を提出することで、卒業までの期間に、返還が生じないように手続することになります(結果として、卒業後の10月より返還開始になります)

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「奨学金」というネーミングではありますが、返還が生じるという意味では「借金」と言い換えることもできます。

…であれば、返還対象額は、少しでも少ない方がbetterですよね。

奨学金は入学から卒業まで受給するもの(2年課程なら24ヶ月分受給)

という思い込みにとらわれず、一度、ご家族と相談して、奨学金の借入額を、より適正になることをご提案します。







多子世帯の「授業料免除」について情報公開が始まりました

2024年06月03日 | 学生支援センター
4・5月に、奨学金のことや、進学費用マネープランについて、全21回で更新しています。

下記のリンクは、その「まとめ」になりますので、興味のある方は、コチラからご覧になってください。
〈高3生〉まとめ(進学費用のマネープラン⑫)

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さて...

次年度(令和7年度)の事業になりますが、「こども未来戦略」を踏まえた「多子世帯の大学等の授業料等無償化」が始まります。

令和6年開始早々の、首相自らの発信を、ニュース等で見聞きした人も多いんじゃないかなぁ...と思います。

奨学金について、八文字学園の学生対応をしたり、講演等で説明したり...の川上も、その続報を待ちわびていましたが、いよいよ、文部科学省のHPにて、具体策が発表されました。

令和7年度からの奨学金制度の改正(多子世帯の大学等の授業料等無償化)に係るFAQ


かなりゆるめに表現されていますので、あえて、川上からの補足はいらないんじゃないかなぁ...と思っています(また、更新が長くなっちゃうからね...汗)

ただ、それでも...という場合には、コメント欄を活用して、ご質問・ご意見をお聞かせください。

コメントが多い場合には、川上なりにポイントを絞って、更新していくことも検討します(ご質問については、コメント欄 or 本編にて回答します)






〈高3生〉まとめ(進学費用のマネープラン⑫)

2024年05月22日 | 学生支援センター
高校での予約採用の時期に合わせて、参考にしていただければ...という内容を、約1ヶ月かけて更新してきました。

タイトルを列記すると...(タップするとリンクします)

まずは、全10回で更新した「奨学金予約採用」について

申請資料の受け取り(奨学金予約採用-1)
申請の時期(奨学金予約採用-2)
貸与奨学金・給付奨学金(奨学金予約採用-3)
なぜ予約採用?(奨学金予約採用-4)
申請希望額の設定①(奨学金予約採用-5)
申請希望額の設定②(奨学金予約採用-6)
申請希望額の設定③(奨学金予約採用-7)
保証制度をもう少し詳しく(奨学金予約採用-8)
給付奨学金の「第Ⅳ区分」について(奨学金予約採用-9)
奨学金の受給開始時期は?(奨学金予約採用-10)

つぎに、全11回で更新した「進学費用マネープラン」について

入学費用の請求時期(進学費用のマネープラン①)
入学費用の準備(進学費用のマネープラン②)
教育ローンの申請(進学費用のマネープラン③)
学資保険の活用(進学費用のマネープラン④)
大学4年間の学費納入プラン(進学費用のマネープラン⑤)
奨学金の返還月額(進学費用のマネープラン⑥)
給付奨学金の「併給調整」について(進学費用のマネープラン⑦)
給付奨学金の「区分」について(進学費用のマネープラン⑧)
授業料等減免の「区分」について(進学費用のマネープラン⑨)
給付奨学金申請時の「学力基準」について(進学費用のマネープラン⑩)
給付奨学金の「進学後の学力基準」について(進学費用のマネープラン⑪)

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明日以降のBlogでは、在学生の手続きを含めて、随時更新していきます(去年はココカラの更新が滞ったんだよなぁ/汗)

高3生のみなさんや、その保護者様についても、進学後にこんな手続きがあるんだ...ということの確認ができるかと思いますので、ぜひ、参考にしてみてください。






〈高3生〉給付奨学金の「進学後の学力基準」について(進学費用のマネープラン⑪)

2024年05月21日 | 学生支援センター
給付奨学金申請時の「学力基準」について(進学費用のマネープラン⑩)では、給付奨学金の申請時点では、学業基準が、ややゆるめ(進学に対する応援の色合いが強い)と説明しましたが、大学等への進学後の基準はどうなっているのか...を今回は紹介したいと思います。

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給付奨学金案内p.13に記載されている内容です。


ここに書かれている「廃止」「警告」を受けなければ、給付奨学金や授業料減免の受給を継続できることになります。

ちなみに警告は、サッカー等でいうところのイエローカード廃止レッドカードと同じような意味となります(廃止を受けると、原則、給付奨学金の受給stop

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申請時を思い出してみてください。

給付奨学金の申請時の心情的な部分は、こんな感じになるはず。

家計的に進学は難しい状況ですが、〇〇を学びたいんです(資格取得がしたいんです)。目標達成のために、ぜひとも給付奨学金の提供をお願いします

廃止の3を見てください。

申請するときは「ぜひとも」とお願いしているのに、出席率5割以下なんて...言ってることが違うよね!

こんな感じの解釈のもと、一発レッドカードの「廃止」となります。

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警告の2を見てください。

簡単にいえば、学部の成績において、下から4分の1に入ってしまうとイエローカード...となります。

ここでは、失礼を承知でダイレクトな説明をすると...

筆記試験のある大学は、ある程度、同じレベルの学生でその学部を占めているので、一度「警告」を受けたとしても、本人の努力次第で、次の判定時に、「警告」を回避できる可能性が生じるはずです。

ところが多くの専門学校の場合、書類選考・面接試験で入学している場合が多いので、こんなことが生じてしまいます。

高校入試(5教科500点満点)の結果が150点の人と、450点の人が、同じ学部に存在

何が言いたいかというと、start時点での地頭(その学生が持ち合わせている学力)に大きな差があるということ。

そして、それぞれの学生が、目標とする資格取得を目指して、同じような努力をすれば、その差を縮めることがなかなか難しい...。

となると、一度「警告」を受けた学生が、連続して「警告」を受け、「廃止」につながる可能性がある...ということに。

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でも、だからといって、最終的に資格取得ができない訳じゃないんだよねぇ...給付奨学金の受給停止になったとしても(給付奨学金で「廃止」になった学生も美容師や自動車整備士を取得しています)。

そこで、講演会では、保護者様にこんなお願いをしています。

専門学校に入学するのは、給付奨学金・授業料減免を得ることが目的ではなく、目標とする資格を取得し、その分野に就職したいから。

廃止を受け、受給停止となったとき、「頑張りが足らないから廃止になった」のような叱責をしないで欲しい。

叱責を受けることで、最終目標である資格取得に向けたモチベーションが下がってしまっては、専門学校に入った意味がなくなってしまう。

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給付奨学金の申請 = 進学後の努力の約束の側面があると、川上は感じています。

初志貫徹...自身の目標達成のために、精一杯、学生生活を過ごして欲しいと願うばかりです。








〈高3生〉給付奨学金申請時の「学力基準」について(進学費用のマネープラン⑩)

2024年05月20日 | 学生支援センター
〈高3生〉給付奨学金の「区分」について(進学費用のマネープラン⑧)の中で、保護者様の収入が、「区分」に大きく関わることを説明しました。

では、申請者となる生徒(学生)には、給付奨学金や授業料減免を受け取るための条件はないのか...?

あります!!

今回の進学費用のマネープラン⑩では、生徒(学生)の、申請時における条件について説明します。

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高校で配布される「給付奨学金案内」のp.4では、こんな感じにまとめられています。


これを読んだ瞬間に、あぁぁ...評定3.5ないからダメだぁ(涙 と諦めるのはチョット待った!!

黄色のマーカーを引いておきましたが、

(※2)学修意欲の確認は、高等学校等において、面談の実施又はレポートの提出等により行います。

...って書かれていますよね。これが何を意味しているかというと、

評定が3.5を下回っていても、レポートを提出すれば、給付奨学金が受給できる(可能性がある)

こんな感じの意味になります。

えぇぇ?ホントに? という方には、次の文言を読んでいただきたい。

本制度による支援対象者を各高等学校等から推薦いただくに当たっては、高等学校等での在学時の成績だけで否定的な判断をせず、高等学校等がレポートの提出や面談等により、進学前の明確な進路意識と強い学びの意欲をしっかりと見極めていただくことになります。

なかなか見る機会はないと思うけど、文部科学省が令和元年5月17日に公開している 大学等への修学支援の措置に係る学修意欲等の確認の手引き (高等学校等向け) からの抜粋です(p.2の2番目の項目)

学校を所管する文部科学省から高校に向けて、高等学校等での在学時の成績だけで否定的な判断をしちゃだめですよ!と宣言している内容になります。

もちろん、生徒(学生)自身が、進学したら絶対に頑張る!!という強い意思表示をすることが前提になりますが、その強い意思表示に対して、高校側もしっかり応えましょう!と文部科学省は言いたいのかなぁ...と思います。

原則的に給付奨学金・授業料減免は、高等教育を受けたい!!(大学等に進学したい!!)という気持ちを応援する制度になりますので、評定が条件(学力基準)より下回っていても諦めないことが大切になります。

ただ、給付奨学金の申請時は「応援」の印象が強い傾向にありますが、進学後の受給継続のための条件は、なかなか「シビア」な面もあります。

次回は、進学後の「学業成績の基準」について説明したいと思います。