根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

阿蘇北外輪山・兜岩 1月19日(火)

2021年01月19日 22時01分15秒 | 阿蘇山系

阿蘇北外輪山・兜岩(950m)

令和3年1月19日 快晴

阿蘇地方は低温注意報(氷点下5~7度)が出ていて水道管
凍結が心配される昨日・今日であった。
寝る前に蛇口を開け、水の垂れ流しを行うことが我が家の凍結防止策である。
阿蘇の寒さが身に染みる・・・

そんな昨今であったが、
今朝は冬晴れの穏やかな陽光が射し、風も無い(絶好の山日和)。
寒さから、にわかに解放された心地になり、
山行気分が湧いて来た・・・

そんな折、相棒の石ちゃんから電話があり
「17日兜岩に行ってきた・新しい道(ル-ト)が出来ていた」
との話であった。

兜岩は2010年以来登っていないが、
その後の九州北部豪雨(2012 年・平成 24 )で土砂災害が発生し
立ち入り禁止の領域と聞いていたので入山から遠ざかっていた。

電話の話を聞いて、直ぐにでも登りたい気持ちに駆られ
「今から登ろう」と誘い即実行となった。

(行程) 兜岩登山口(発13:00)→兜岩(着14:05~発14:20)→登山口(着15:10)
    →田子山(着15:20~発15:25)

阿蘇北外輪山・兜岩からの展望 (令和3年1月19日)

【国道212号・内牧より兜岩を仰ぐ】

【兜岩登山口】
向ノ平集会所(阿蘇市西小園)横からコンクリトの山道を走り、
田子山公園駐車場の東屋を左前方に見て、右に分岐すると
突き当りが登山口駐車場となり取り付く。

登り口は過去(2010年)に登った時と同じであっが、
その後の展開は全く様変わりし新しいル-トが開拓されていた。
以前は谷筋(現在は砂防ダムが構築されている)を歩き、
兜岩岩峰基部付近の急斜面を登り上げ
その後に、ジクザクの道を辿った記憶が残っていたが・・・
今回の新しいル-トは
最初から安定した広い道をジグザクを重ねて緩やかに歩いて行く。
最近伐採したのであろう切り口が新しい・・・

【登山口から13分の登路】
目印の赤テ-プが各所に付いている。

【登路沿いに座す、一本の凄い岩】
巨大な長方の台形で圧倒的な存在感に
目を見張るものがあった。

【阿蘇五岳と岩との「バランス景観」が素晴らしい】

【カルデラ壁(外輪壁)の巨大岩塊に立つ】

【造形美あふれる一本の巨大岩塊】
滑らかな岩肌で色艶が美しい・・・

【岩頭からの眺望】

【ロープ場】
ジクザクの登路をショ-トカット
して再び本来のル-トに戻る。
このル-トでなぜか此処だけがロ-プ場・・・

【外輪壁(カルデラ壁)を辿る】

【昔の「草の道」が漂う登路】
石畳や石垣が頻繁に出現する、もしかして昔の牛馬道かも ?

【稜線直下の登り】

【稜線部に上がる】
左がミルクロ-ト゛の牧野へ、
兜岩へは右に進む。

【兜岩の山体】
稜線から張り出した尾根を伝って兜岩へと辿る。

【兜岩からの眺望】

【眼下の内牧温泉街】
中央に流れる川は「黒川」

【外輪壁の淵に見える溶岩層を一望】
遠景の山に涌蓋山(小国富士)が見える。

【阿蘇谷の田園風景と阿蘇五岳】

【兜岩からミルクロ-ド側の外輪山を望む】

復路で田子山公園に立ち寄る

【山頂標識の右奥遠景に兜岩が見える】

【兜岩をアップ】

【田子山山頂に整備された「そらふね桟橋」】

【名前(宙船・そらふね)に相応しい景観を堪能】
直ぐ近くまで、車で行けるので一度は必見の価値あり・・・

(登山を終えて)

今回、歩いたル-トは藪化した道を最近切り開いたような様子
(伐採の切り口が新しい)が伺える・・・
山腹斜面(外輪壁)をジグザクに登って行く緩やかな山道、
そして道幅の広さを考えると、もしかして昔の
「草の道」ではないかと思われた(確信した)。
もしそうだとしたらば「坂の名前」を知りたい・・・。
(後日、地元の人に尋ねることとする)

(草の道とは)
「阿蘇谷の集落と外輪山上の草原を結ぶ坂道で、人と牛馬が一体となって
草を運んだ石畳の坂道はふるさとの文化遺産と言えます。
外輪山上の草を放牧や採草で利用するには、
牛馬も人もこの急坂を越えなければならず、
道の維持管理は集落の大切な仕事でした。
北外輪山の崖を伝う坂道は阿蘇一の宮町だけでも25を数えます。」
[一の宮町史「草原と人々の営み」より転載】

(私が過去に歩いた「草の道」)
①  2011.01.14 栗の木坂
②  2011.02.22 三野坂
③  2011.03.27 古閑坂
④  2011.04.06 願成就坂
⑤  2016.03.22 木落坂~片隅坂
⑥  2016.07.07 古閑坂
⑦  2016.07.28 阿蘇品坂・磐名木坂
⓼  2020.04.10 願成就坂

(2021.01.24日 加筆)

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3 コメント

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Unknown (崔現/雪岳山)
2021-01-23 19:34:58
お久しぶりです。お元気ですか。
雪岳山の崔です。

コロナが収まったら九州も行きたいですね。
登山を楽しみにしてるのに感動しました。

宜しくお願いします。
返信する
雪岳山 (元→崔 様)
2021-01-24 11:29:58
雪岳山ガイドのお仕事益々のご活躍のことと拝察いたしております。
雪岳山登山(2010.5月)から今年で11年目になります。
束草市最後の夜に「大浦刺身屋団地」で崔さんとご一緒して飲んだことが懐かしく思い出されました。
もう一度登りたい山として「紅葉の雪岳山」と思っていますがコロナ禍のこの時世ですので、私の夢として温めておきたいと思います。
また、再会できれば幸いです。
(追伸)九州にお出での折には是非ご連絡下さい。
返信する
Unknown (崔現/雪岳山)
2021-01-31 19:37:45
こんばんは。
崔です。
ありがとうございます。
返信する

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