岩宇土山(1347m) の福寿草 観賞
(曇りのち晴れ)
(*文字サイズは「大」が適切です)
(アプロ-チ)(往路)宮地(5:40)→大津→益城→松橋→宮原→
大通越→五木村頭地(8:15)→久連子(9:00)
(復路)久連子(16:25)→(143km)→宮地着(19:45)
(行程) 久連子登山口(9:15)→石灰岩峰(11:00)→岩宇土山頂上
(11:30)→上福根山林道(着12:20-発12:50)→
オコバ谷分岐(13:20)→(道に迷う)~福寿草群生地
(着14:00-発15:20)→(道に迷う・ル-トを探すこと40分)~
砂防堰工事現場直下の崖下に下山(16:00)→
連子登山口(16:15)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○ 昨年(2007/2/26)、仰鳥帽子 (←クリック)で始めて見た福寿草、今年もこの
季節を迎えた。 今年は別の山での福寿草を視て見たいとという気
持ちがあって、楽人に聞くと「岩宇土山」の照会があり、今回の山
行となった。
○ 前々日から全国的な寒波と強風であったが、今朝、目が覚めて布
団の中で外の様子を窺うと風の音も無く静かである。一足先に起き
た女房が「雪が積もっている」との声に庭を見ると白銀の一面であ
る。道路には積もっていないことを確認して、いざ出発(天気予報は
曇り午後からは晴れ)。
先輩、相棒の東山先生と朝5:40分に出会う。
○ 路面の凍結を考えて当初計画の高森~佐俣経由(二本杉峠は通
行止めである)を止めて、大津~松橋~宮原コ-スで行く事とした。
○ 心配していた大通峠は小雪がチラついていたが路面は乾いていて
一安心、対面した車は2~3台で交通量は殆んど無い。仰鳥帽子
入口を右に見過して五木村頭地に着く(8:15)
○新しく出来た頭地の集落を右上に眺めてR445号線を二本杉方面に
進み、川辺川に沿って久連子を目指した。
途中、道路沿いの中村酒店で再度、道の確認をする。ご主人らしき
老人が外まで出て詳しい案内があった。(いかにも平家の末裔かと
思わせる 顔立ちのよさ)
○ クランク状の道に架かっている清水橋? を渡ると直ぐに右上方向に
道があり、標識に従って曲りくねった狭い断崖の道を走る。
右下の谷底には久連子川が流れる。4km位で登山口である久連
子荘の看板がみえた。
○ 道路沿いには小型マイクロバスを含めて6台駐車していた。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ 登山口の標識板はあるが、(9:15)斜面の土手を左上斜めに入っ
ていくが踏み跡も少ない。これが本当に取り付きの登山道か不安
に感じながら急斜面を登り上がると堂々とした尾根道が存在して
いた。 15分位登ると背の高い赤松が生え、落葉樹の自然林の
中、樹木の合い間からは九州脊梁を奔る林道が山々を繋ぎ頂上
近くまで走っているのが観えた。
▼ 赤松の木肌は見事な赤銅色を呈していて、朝日に照り輝いてる
光景は絵になる風景であった。お地蔵様(10:23)を過ぎ10分位
歩くと今日、最初の福寿草と出合う。しかし、まだ蕾の状態、登る
時期が早かったかなと思案しながら、福寿草を探しながら登る。
▼ 鍾乳洞の中に入ると(10:55)氷柱が下から出来ていた。
(多分、雫が落ちて下から積もって出来たのであろう)
鍾乳洞の右側を巻いて這い上がると、登山道はT字型になり
左の狭い尾根筋を少し登ると小ピークの石灰岩の岩峰となり見晴
らしの良い展望台となつており、上福根山や五木方面が視える。
岩峰の側壁から生える大樹の五葉松、山水画のような絶景かな
と感じた。(11:00)
(久連子 (赤松の (今日、最初 (五葉松と (見晴台カラ
登山口) 登山道) の福寿草) 岩峰の見晴台) 九州脊梁)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ 折り返して右に進むと「守ろう残そう 希少野生動植物」と書かれ
た看板があり、ココの福寿草は「ミチノクフクジュウソウ」と記されていた。
さらに、進むと急斜面が目の前に迫り石灰岩のガレ場が広がり
乳白色の石の上を登る。登りつめると後は、ネットに沿って狭い道の
熊笹の藪コギとなる。
▼上福根山に続く稜線を進んでいると、何やら標識板がある。よく見て
みると「岩宇土山」となっている。岩宇土山の頂上は なんと
尾根筋の登山道に鎮座しているとは驚いた次第である。(11:30)
(石灰岩峰 (乳白色・石灰
付近の看板) 岩の登山道) (岩宇土山頂上)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ 鞍部になっているオコバ谷分岐まで急斜面を降下し、(11:45)登り返
して上福根山方向に向かった。
途中で、今日初めて人と出会った老夫婦にオコバ谷方面の事情を尋
ねたら「昨年登った時は、踏み跡もあるので大丈夫ですよ」と話さ
れた。また、上福根山までは これから 一時間はかかるとのこと
であったので林道まで行って登山口だけ確認して戻ることとした。
▼上福根山の登山口となっている林道広場で昼食とした。(12:20)
広場では上福根山から下山されて来た福岡の15名の一行が同じ
く 食事された。これからの 下山ルートを尋ねたら オコバ谷に下ると
の事であったので 、私達も オコバ谷に行くこととした。(12:50)
▼ オコバ谷分岐。(13:20)から急坂の登山道を降りる。
すぐに、杉を切り開いた狭い平坦の場所に至る。ココから右方向
と思っていたら左にテープが巻いてあったので、それに従い薄暗い
杉林に踏み込んだが目印の次のテープが見当たらない。
▼ 踏み跡らしき杉林の棚道を進むが 一向に道は開けない かなり
左下斜め方向に歩く。 段々と暗くなり 何処を向いても杉林であ
る。 方向を切り替えて左進行を止めて 右下へと急降下し、
杉林が切れ、自然林と変わる地点から更に勾配が急傾斜になり樹
木を握って下る始末となる。
( 林道手前 (上福根山 (林道ヨリ (オコバ谷
の登山道) (林道広場) 登山口) 霧氷を望む ) 分岐)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ 自然林に入ると 福寿草が点々と散見される ようになる(13:56)
群生地に近くなるのかと予感がして 緊張がほぐれて来た。
自然林の中を直滑降で 尻餅をつきながらの下りであった。
▼ 勾配が緩やかになり、杉林が立ち枯れした広場らしき処に出ると
それは見事な 福寿草が 花園のごとく 開花していた。
写真を撮るのに足の置き場が無いように咲き乱れている。仰鳥帽
子では観られない一面であった。
▼ 写真は撮り尽くして下山ルートを探すが、広場の下手は崖崩
れで降りることは出来ない。下山方向に向かって右に進むと直ぐに
また、広場があり、先ほどと同じ位の規模で花園がある。上座には
蜂の巣箱 ? (立てた杉の丸太の上にトタンを敷き、その上に石が乗
せてある) が置いてある。
(ガイド本にある広場がココであることを推察された)
(福寿草 ・黄金の20景)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
▼ 時間も迫っているので程ほどに観察して、(15:20)
下山ルートを探す。
踏み跡を辿って右下へ行くと谷川に出たので、それを渡り右に進
路を取ったが大きな谷の崖プチに出る。下は遥かに遠くて大きな
谷となっていて、谷底には大きな石の上にペンキで赤丸の印が見
えるが、 ココからは到底、降りられない崖である。
▼ 仕方なく自然林の中を左に巻いていくと、眼下に砂防ダムの工事現
場のダンプが見えるが降りられない。更に、左の小高い支尾根に向
かって行く、尾根に登り上げると前方は、また谷となり90°の崖を
木にぶら下がりながら降りる。
▼ 涸れ沢を渡り更に左に進み小高い丘となる自然林の中を下に向
かって急降下すると、工事現場直下の車道に出た。(16:00)
(夢中で必死の脱出であったので 記憶は定かでないように思える)
▼ 車道に出てもこの道が登山口に辿れるかどうか 不安を持ちなが
ら歩いたが 直ぐに久連子荘の道に出て(16:15)
ホツトした次第である。
(群生地ヨリ (迷ッテ探シテ左の (辿り着イタ (新しい
岩峰を確認) 崖カラ降リタ所) 砂防堰直下)(久連子荘) 頭地の集落)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
○ 山で迷うことは初めての経験であった。東山先生の先導には感服
(決断が早いこと)した。もしも、単独であったら不安感が先行して
行くべき道を間違えて、いたかも知れないという教訓を学習したよう
である。
○ 宮地には19:45分着。何時ものように東山先生宅にて反省会。
「無事に帰られて ビールの 喉越し 格別なり」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
← ・赤は ガイド本の ルート
・黒の矢印が迷って下山したルート (推定)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます