根子岳山窓

(阿蘇住人の山行記です。)

岩宇土山 2月24日(日)

2008年02月24日 23時54分42秒 | インポート

            岩宇土山(1347m) の福寿草 観賞 

            (曇りのち晴れ)
                                             (*文字サイズは「」が適切です)

(アプロ-チ)(往路)宮地(5:40)→大津→益城→松橋→宮原→
           大通越→五木村頭地(8:15)→久連子(9:00)
       (復路)久連子(16:25)→(143km)→宮地着(19:45)

(行程) 久連子登山口(9:15)→石灰岩峰(11:00)→岩宇土山頂上
      (11:30)→上福根山林道(着12:20-発12:50)→
      オコバ谷分岐(13:20)→(道に迷う)~福寿草群生地
      (着14:00-発15:20)→(道に迷う・ル-トを探すこと40分)~ 
      砂防堰工事現場直下の崖下に下山(16:00)→ 
      連子登山口(16:15)      

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○ 昨年(2007/2/26)、仰鳥帽子 (←クリック)で始めて見た福寿草、今年もこの
  季節を迎えた。  今年は別の山での福寿草を視て見たいとという気
   持ちがあって、楽人に聞くと「岩宇土山」の照会があり、今回の山
   行となった。

○ 前々日から全国的な寒波と強風であったが、今朝、目が覚めて布
  団の中で外の様子を窺うと風の音も無く静かである。一足先に起き
  た女房が「雪が積もっている」との声に庭を見ると白銀の一面であ
  る。道路には積もっていないことを確認して、いざ出発(天気予報は
  曇り午後からは晴れ)。
  先輩、相棒の東山先生と朝5:40分に出会う。

○ 路面の凍結を考えて当初計画の高森~佐俣経由(二本杉峠は通
  行止めである)を止めて、大津~松橋~宮原コ-スで行く事とした。

○ 心配していた大通峠は小雪がチラついていたが路面は乾いていて
   一安心、対面した車は2~3台で交通量は殆んど無い。仰鳥帽子
  入口を右に見過して五木村頭地に着く(8:15)

○新しく出来た頭地の集落を右上に眺めてR445号線を二本杉方面に
  進み、川辺川に沿って久連子を目指した。
  途中、道路沿いの中村酒店で再度、道の確認をする。ご主人らしき
  老人が外まで出て詳しい案内があった。(いかにも平家の末裔かと
  思わせる 顔立ちのよさ)

○ クランク状の道に架かっている清水橋? を渡ると直ぐに右上方向に
  道があり、標識に従って曲りくねった狭い断崖の道を走る。
  右下の谷底には久連子川が流れる。4km位で登山口である久連
  子荘の看板がみえた。

○ 道路沿いには小型マイクロバスを含めて6台駐車していた。

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▼ 登山口の標識板はあるが、(9:15)斜面の土手を左上斜めに入っ
   ていくが踏み跡も少ない。これが本当に取り付きの登山道か不安
   に感じながら急斜面を登り上がると堂々とした尾根道が存在して
   いた。 15分位登ると背の高い赤松が生え、落葉樹の自然林の
   中、樹木の合い間からは九州脊梁を奔る林道が山々を繋ぎ頂上
   近くまで走っているのが観えた。

▼ 赤松の木肌は見事な赤銅色を呈していて、朝日に照り輝いてる
   光景は絵になる風景であった。お地蔵様(10:23)を過ぎ10分位
      歩くと今日、最初の福寿草と出合う。しかし、まだ蕾の状態、登る
      時期が早かったかなと思案しながら、福寿草を探しながら登る。

▼ 鍾乳洞の中に入ると(10:55)氷柱が下から出来ていた。
      (多分、雫が落ちて下から積もって出来たのであろう) 
      鍾乳洞の右側を巻いて這い上がると、登山道はT字型になり
   左の狭い尾根筋を少し登ると小ピークの石灰岩の岩峰となり見晴
   らしの良い展望台となつており、上福根山や五木方面が視える。
   岩峰の側壁から生える大樹の五葉松、山水画のような絶景かな
   と感じた。(11:00)

(久連子     (赤松の   (今日、最初 (五葉松と   (見晴台カラ
  登山口)       登山道)      の福寿草)  岩峰の見晴台) 九州脊梁)                                                              

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▼ 折り返して右に進むと「守ろう残そう 希少野生動植物」と書かれ
  た看板があり、ココの福寿草は「ミチノクフクジュウソウ」と記されていた。
   さらに、進むと急斜面が目の前に迫り石灰岩のガレ場が広がり
  乳白色の石の上を登る。登りつめると後は、ネットに沿って狭い道の
  熊笹の藪コギとなる。

▼上福根山に続く稜線を進んでいると、何やら標識板がある。よく見て
  みると「岩宇土山」となっている。岩宇土山の頂上は なんと
    尾根筋の登山道に鎮座しているとは驚いた次第である。(11:30)

(石灰岩峰   (乳白色・石灰
 付近の看板) 岩の登山道)   (岩宇土山頂上

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▼ 鞍部になっているオコバ谷分岐まで急斜面を降下し、(11:45)登り返
   して上福根山方向に向かった。
  途中で、今日初めて人と出会った老夫婦にオコバ谷方面の事情を尋
  ねたら「昨年登った時は、踏み跡もあるので大丈夫ですよ」と話さ
  れた。また、上福根山までは これから 一時間はかかるとのこと
  であったので林道まで行って登山口だけ確認して戻ることとした。

▼上福根山の登山口となっている林道広場で昼食とした。(12:20)
  広場では上福根山から下山されて来た福岡の15名の一行が同じ
  く 食事された。これからの 下山ルートを尋ねたら オコバ谷に下ると
  の事であったので 、私達も オコバ谷に行くこととした。(12:50)

▼ オコバ谷分岐。(13:20)から急坂の登山道を降りる。
   すぐに、杉を切り開いた狭い平坦の場所に至る。ココから右方向
  と思っていたら左にテープが巻いてあったので、それに従い薄暗い
  杉林に踏み込んだが目印の次のテープが見当たらない

▼ 踏み跡らしき杉林の棚道を進むが 一向に道は開けない かなり
  左下斜め方向に歩く。 段々と暗くなり 何処を向いても杉林であ
  る。 方向を切り替えて左進行を止めて 右下へと急降下し、
  杉林が切れ、自然林と変わる地点から更に勾配が急傾斜になり樹
  木を握って下る始末となる。

( 林道手前        (上福根山 (林道ヨリ    (オコバ谷
 の登山道) (林道広場)  登山口)   霧氷を望む )   分岐)

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▼ 自然林に入ると 福寿草が点々と散見される ようになる(13:56)
   群生地に近くなるのかと予感がして 緊張がほぐれて来た。
   自然林の中を直滑降で 尻餅をつきながらの下りであった。

▼ 勾配が緩やかになり、杉林が立ち枯れした広場らしき処に出ると
  それは見事な 福寿草が 花園のごとく 開花していた
  写真を撮るのに足の置き場が無いように咲き乱れている。仰鳥帽
  では観られない一面であった。

▼ 写真は撮り尽くして下山ルートを探すが、広場の下手は崖崩
     れで降りることは出来ない。下山方向に向かって右に進むと直ぐに
     また、広場があり、先ほどと同じ位の規模で花園がある。上座には
  蜂の巣箱 ? (立てた杉の丸太の上にトタンを敷き、その上に石が乗
  せてある) が置いてある。
      (ガイド本にある広場がココであることを推察された)
   

 (福寿草 ・黄金の20景)                                                                                                                          

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▼ 時間も迫っているので程ほどに観察して、(15:20)
     下山ルートを探す
   踏み跡を辿って右下へ行くと谷川に出たので、それを渡り右に進
   路を取ったが大きな谷の崖プチに出る。下は遥かに遠くて大きな
   谷となっていて、谷底には大きな石の上にペンキで赤丸の印が見
   えるが、 ココからは到底、降りられない崖である。

▼ 仕方なく自然林の中を左に巻いていくと、眼下に砂防ダムの工事現
  場のダンプが見えるが降りられない。更に、左の小高い支尾根に向
  かって行く、尾根に登り上げると前方は、また谷となり90°の崖を
  木にぶら下がりながら降りる。

▼ 涸れ沢を渡り更に左に進み小高い丘となる自然林の中を下に向
  かって急降下すると、工事現場直下の車道に出た。(16:00)

 (夢中で必死の脱出であったので 記憶は定かでないように思える)

▼ 車道に出てもこの道が登山口に辿れるかどうか 不安を持ちなが
   ら歩いたが 直ぐに久連子荘の道に出て(16:15) 
      ホツトした次第である。

 

(群生地ヨリ 迷ッテ探シテ左の (辿り着イタ          (新しい
岩峰を確認) 崖カラ降リタ所) 砂防堰直下)(久連子荘) 頭地の集落)

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○ 山で迷うことは初めての経験であった。東山先生の先導には感服
   (決断が早いこと)した。もしも、単独であったら不安感が先行して
  行くべき道を間違えて、いたかも知れないという教訓を学習したよう
  である。

○ 宮地には19:45分着。何時ものように東山先生宅にて反省会。
    「無事に帰られて ビールの 喉越し 格別なり」

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S

   ←   ・は ガイド本の ルート 
      ・の矢印が迷って下山したルート (推定)          

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