緩木山(1046m)・越敷岳(1061m)
(緩木山~越敷岳への周回縦走)
晴れ (*文字サイズは「大」が最適)
(アクセス) 宮地(発8:20)~波野~津留~越敷岳登山者記帳箱(着9:00)
*緩木山・越敷岳への地図(←Yahoo地図検索 )
(行程) 緩木山・越敷岳周回登山口分岐(発9:15)→緩木山登山口(着9:30)→
石塔(着10:15)→緩木山頂上(着10:40~発10:50)→祖母山分岐
(着11:50)→縦走稜線で昼食(着12:00~発12:25)→
越敷岳頂上(着13:15~発13:25)→下山路分岐(発13:40)→
作業道終点出合・越敷岳取り付き(着14:10)→
国有林伐採作業者との出会い(10分位の雑談)→
緩木山・越敷岳周回登山口分岐(着14:45)
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〇阿蘇から近い距離にある山であるが私にとっては未踏の山である。
山の存在は予てから知っていたので「登りたい山」とし手を挙げていたところ
前夜に藤井さんから誘いの電話が入り今回の山行となった。
〇高森東中学校から津留集落に入り、津留郵便局前を通過して県道8号線を
竹田方面に走る。
県境(大分県竹田市・熊本県高森町)の辺地であるので通常は利用しない道
で、登山目的以外には行き交う事な無いであろう・・・。そんな思いをしなが
ら越敷岳と緩木山の縦走周回分岐点となる駐車場に着く。
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〔県道8号線から離れ広域農道沿いに建っている案内板〕 〔十字路を右に入る〕
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▼駐車場前のY字路に建つ道標には右に越敷岳・左に緩木山と示され、私
たちは左に進み緩木山から越敷岳に縦走することとした。
杉の植林地の中に走るコンクリトの緩やかな作業道を15分ばかり歩き、道
標に従い緩木山登山口に取り付く。
登り始めは、雨水に洗われた石がゴロゴロと散乱する荒れた道を登って行
く。 やがて鬱蒼と茂る杉林帯の急斜面となり、山腹をジグザクに繰り返して
支尾根に上がる。
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〔緩木山・越敷岳周回登山口分岐〕 〔山腹の植林帯を登る:放置された伐採杉〕
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▼支尾根に上がるとT字路となり分岐点には「石塔へ」と表示された道標があ
り、道標に従い尾根の末端側に進み、石塔が鎮座する小広場に着く。
石塔には文字の確認等は出来なかった・・・。何の石塔が疑問を持ちながら
分岐に戻り、尾根を遡るとすぐに「元宮」と表示された道標と出合う。
今回は立ち寄らず、元宮分岐から右に進み、頂上から派生して来る隣の尾
根に、乗り換えるようにして別の尾根を歩く。
この付近から、自然林と植林が混生し植林は杉から桧に変わる。自然林
の中にはヒメシャラの樹木が散見されるようになつた。
〔支尾根に上がった所に在る、珍しい造形の五つの石塔〕 〔元宮分岐〕
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〔稜線から越敷岳の遠望〕・・・・・・・・・⇒ズ-ム撮影〔中央ピ-クが越敷岳の岩峰〕
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〔緩木山頂上にて〕 〔落葉したブナの大木と明るい頂上広場〕
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▼緩木山頂上からの縦走路は実に快適な稜線歩きであった。
尾根の両側は切れ落ち、樹木の隙間からは僅かながらにも展望があり、稜
線上に立ち並ぶ赤松の大木が景観を高め、癒し効果の雰囲気を醸し出して
いた。
〔越敷岳への縦走路:桧林の稜線〕 〔赤松の大木が植生する稜線〕
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▼縦走路はいくつかのアップダウンを繰り返し、稜線の最高部(高城?)付近は
岩稜を形成 し岩場を越えると、祖母山分岐へ至る鞍部への下り坂となる。
〔縦走路より祖母山を望む〕 〔縦走路から祖母山分岐(中央上端ピ-クの奥)を目指して行く〕
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▼祖母山分岐直下の登り坂は今回、最も堪えた坂で私にとっては「苦難、苦
難の坂」で脚筋力の堕ち逝くのが判る始末であった。(苦笑)
マラソンランナ-であられる藤井さんは休むことなくスイスイと歩かれる・・・。
〔縦走路より障子岩尾根(最奥)の遠望〕 〔直線コ-ス(50m位?)の急登を2回繰返して祖母山分岐に向かう〕
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〔祖母山分岐〕 〔越敷岳と奥のムレ(群山) 〕
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▼祖母山分岐からの縦走路は開放的な稜線で左側にはススキの原野
が高森側の裾野までスロ-プを作りながら広がっている・・・。
前方正面には目指す越敷岳がはるか彼方に見える・・・。
背後には幾重にも重なる尾根筋が祖母山頂上へと連なっていた。
▼登路上に立つ測量棒と4等三角点(長尾・1107M)の埋設を確認して、風当
たりの少ない稜線で昼食とした。
その後も幾つかのアップダウンを繰り返して進む。
固定ロ-プがかかる露岩帯を急降下すると尾根幅も段々と狭まり落葉林の
登路となり、尾根の右側は切れ落ちる岩崖を作っていた。
▼越敷岳岩壁の輪郭が登路から見える付近に来ると、稜線から右に下る越
敷岳登山口への分岐の道標が建っていて、それを見過ごして更に進むと直
ぐに高森町津留・神原集落から登って来る登山道(左)と交差する。
神原集落からは30分位の経路とのことであつた・・・。
いづれ登ることと決意する。
▼そそり立つ大岩の基部には左右に分ける巻き道の道標があり「御神水を経
て頂上へ」の右回りを選択して、頂上から「山賊岩屋」に下ることとした。
〔高森町津留からの登山道と交差〕 〔越敷岳頂上岩峰がそそり立つ〕
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▼頂上は二つの小ピ-クがあり北のピ-クが広場となつていて祠が一つ、西
のピ-クは狭い岩盤上に二つの祠が祀つてあってあり、三角点は無かっ
た・・。展望は抜群であるが、楽しみにしていた根子岳の眺望は曇っていて
残念ながら見ることが出来なかった。
▼頂上から北西方角の線上に二つの山体が存在感を示している、山名は
不明・・・。帰宅後、ガイドブックで調べたら奥の山が「ムレ山」・手前の岩峰
が「小こしき」と判明。
①「九州100山峰・渡部智倶人」 著より
・越敷岳(1061m)には三角点も無く、国土地理院の地図には山名
が無い。三角点のある山は1043mのピ-クで昔から地域住民が
「むれ」と呼んでいる・・・。
②「肥後の山675座 駆け歩き・西 和文」 著より
・三等三角点は最高所でなく、岩峰東側の平坦な尾根上にある。
三角点のある場所は「ムレ山」の標識が立ち・・・。
・越敷岳の北西にあるピ-ク(1024m)」山頂には「小こしき」の標識
が建っている・・・。
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〔越敷岳の西隣の岩峰(1024m)
・・・後で調べたら山名は「小こしき」と判明〕 〔越敷岳頂上(1061m)〕
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〔越敷岳頂上(西の小ピ-ク) 〔越敷岳頂上から祖母山分岐
から群山(1043m)を望む〕 からの縦走路を振り返る〕
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〔山賊岩屋付近から越敷岳の大岩を仰ぐ〕 〔縦走路から越敷岳登山口へ下る〕
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〔下山路の登路を振り返る〕 〔御神水の巨岩〕
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〔登路沿いの巨木の根張り〕 〔仙人枕〕
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▼縦走路稜線分岐からの下山は急坂の登路であったが途中、色々な奇岩や
滝・巨木と出合い見物が沢山存在し、あっという間の30分で作業道終点地
(越敷岳登山口取り付き)に降りた。
ここから更に杉林の中につけられた登山道と作業道を下り約30分で周回地
点となる駐車場に着いた。
途中、伐採作業者と出会い、雑談する・・・・。
西郷輝彦に似た「かごうま うまれの よかにせどん」で私と同じ年齢の方で
あった。
別れ際、わざわざ呼び止められて「鹿の角」を手渡され、藤井さんと一本づ
づ分け合った。
さて、さて・・・、角の研磨はどうしたよいものか・・???・・課題が残った。
〔越敷岳登山口:作業道終点〕
〔伐採作業者から頂いた鹿の角〕
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(2012/01/12 加筆)
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