ある♀社長の由無し事

実名のブログやFacebook等でなく、匿名だから言えることを綴っていきます。

「竹林はるか遠く」読了

2013年08月17日 | 本・雑誌
話題の「竹林はるか遠く」
読了しました。



竹林はるか遠く―日本人少女ヨーコの戦争体験記


私の大伯母一家が
戦前満州に住んでいて
終戦の一年ほど前に
日本に帰ってきたので
帰国はスムースだったようですが、
もしそのまま大陸にいたら
この著者の一家のような苦労を
強いられていたかもしれません。


この本を読みながら
小学生の頃に読んだ
「ガラスのうさぎ」


ガラスのうさぎ

をふと思い出したのですが、
当事者なのに第三者的に淡々と
生きていかねばならないのは
本当に悲劇だと思いました。

肉親を失って悲しいはずなのに
悲しみに浸ることもできず
どう生き残っていくかを
考えていかねばならない心情。

平和な世界に生きている私は
想像することしかできませんが・・・。

原書はアメリカの中学校の
教材として使われていたそうなので
日本でも若い世代にぜひ
読んで欲しいです。
読書好きの子なら小学校高学年でも
大丈夫だと思います。



一部の韓国人や韓国系アメリカ人が
問題視したという
当時の朝鮮人の蛮行についての記述は
全体からすると極々一部でした。
私は韓国系アメリカ人が
反対運動を起こす位だから
もっとボリュームが多いかと
思っていましたが
拍子抜けする位の量です。

逆に
朝鮮人とは良好な関係であったと
受け取られる表現や
朝鮮人に助けてもらった等も
きちんと描かれていて、
「当時、
 悪い行いをした朝鮮人もいたし、
 親切な朝鮮人もいた」
という著者の体験をそのまま
綴っただけでしょう。

最近の韓国からは
「日本は歴史を直視しない」等の
発言があるようですが
一日本人家族の「歴史」も
否定しないで欲しいと思います。
コメント
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