すわっ！水死人かっ！

最初は白いリュックのようなものが浮いているのが目に入った。

そのうち足があることに気付き、さらに竿が・・・こりゃ死体かもしれん！

ちょっと下流に目を転ずれば・・・



ここにも死体のような姿が・・・しかし、こっちはシュノーケルのようなものを被ってる。

こりゃ、一体何なのだ？！

もいちど、最初の場所を見ると、なんだかもぞもぞと竿を手繰ってるのが見えた。

竿先にはなんだか、沢山目印のようなものがついていて、それがピカァっと光る。

あ、これが鮎のヒッカケという奴なのかもしれんと気付く。

いやぁ～びっくりしたなぁ、もう。

それにしても品の無い釣だなぁと感心してしまった。

だから鮎ってのイヤなんだ。

そうそう、今日は竿の直り具合を確かめにきたのだった。

こんなところで、ぐずぐずしてちゃ日が暮れる。

で、もっと奥へ入って釣ってみました。

うん! 立派に直ってる。竿の継ぎ目のガタつきは無いし・・・

こんなのも釣れた。



しっか～し。である。

よくよく見ると、もっと上の方の竿に亀裂が走ってるぢゃないの？

指で押さえてみると、ベコベコするな。こりゃまた折れるぞ。

って言ってるうちに、今度は一番先の竿のてっぺんが折れた！！

もう、いやんなっちゃうよなぁ。

亀裂をどうしよう？瞬間接着剤でも流し込んで固めて、ペーパーをかけるかなぁ。

もう、満身創痍の竿になってしまったぁ。