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秩父から清里へ、雷雨に見舞われました

 この夏、去年も暑かったですが、今年はそれ以上に感じます。バイクを走らせるにもそれなりに覚悟が必要な陽気で、走っている時には熱中症には十分気を付けなければなりません。

 盆休みの期間、台風7号の影響でバイクで出かける事もなく、家の中でVODを見ていました。このお盆で見たのは「攻殻機動隊 Standalone Complex」等を見ていましたが、朝から晩まで見ているわけにもいかず、中日には嫁を連れて厚木方面に買い物ついでにドライブ行ったり、あとは実母の施設が群馬県藤岡市にあるので、そこに行ったりしてました。

 先日の土曜日は天気も良さそうなので、どこかへ行きたいと思っていましたが、そういえば勝沼のJA直売所にシャインマスカットでも買いに行こうかと思い付き、どうせ行くならちょっと遠回りして秩父から佐久方面へ抜けて、清里から勝沼へツーリング方々行ってみようと思ったのです。乗れるうちにはバイクに乗っておきたいので。

 8/19(土)は朝6時に自宅を出発しましたが、朝の天気予報では甲州や信州方面、秩父方面も発雷確率が高いとありました。確かに出発時の空模様は雲が多く、空気も湿度が高い感じがしましたので、山方面では雷雨にあってしまう確率は高いと思いましたが、どこにどんな雷雲が発生するのかはわかりません。できるだけ早い時間で抜ける事が大事かなと考えながらGIXXER150を走らせました。

 まずはいつも使う東名高速の綾瀬スマートインターチェンジから入り、圏央道を使い入間へ向かいました。朝7時前なのにすでに中央自動車道と交差する八王子JCTでは渋滞が発生、ゆるゆると走りながら入間へ向かいます。この時の空模様は、青梅あたりで青空も広がり何とか天気は持ちそうです。

 入間ICで圏央道を下りて、そこから国道299号線に乗って秩父方面に向かいます。

 国道299号は高麗川沿いに走る国道で、この酷暑の中でも比較的涼しく走れるコースです。私は自宅を出た時に、とりあえず麦茶をペットボトルで2本購入して、1本は腰にぶら下げて飲みながら走る事にしています。熱中症で気を付けなければならないのは脱水症状なので、出来る限り水分補給をしながら走る事にしています。

 途中、渋滞もあって小休止しながらのんびり走った事もあって、2時間半ほどかかって道の駅果樹園芦ヶ久保の到着しました。空には雲は沸き始めていますが、まだまだ大丈夫な感じです。ここで2本目の麦茶も飲み干したので、麦茶を追加で購入、木陰で20分ほど小休止しました。この時間では車もバイクもそれほど止まっておらず、気温も30℃行くかどうかという感じです。ここから群馬県の上野村へ向かいますが、以下のコースで向かう事にしました。

 芦ヶ久保を出発し、秩父市内に下っていくにしたがって気温が上がるのが解りました。ここからは武甲山が見えますが、武甲山の山頂は雲がかかっています。国道の坂道を下るとやはり下界では気温が上がり始めていました。メッシュのジャケットは風通しが良いので、汗をかくと直ぐに蒸発して体感が涼しく感じるのですが、それでも30℃を越えた気温では暑さは堪えます。

 この国道299号線は入間から十石峠を越えて、その後は標高2127mの麦草峠を越えて茅野市まで行く国道です。しかし志賀坂峠の手前では村落の中を抜ける様な細い道路となっています。ふとこのまま走り続け、いっその事、ビーナスラインでも行ってしまいたくもなりますが、今日はそこまで走れる時間は無いでしょう。志賀坂峠の手前では細い道のワィンディングで高度を上げていきますが、ここまで来ると気温も少し落ちてくるので楽になります。

 志賀坂峠でトンネルをぬけると群馬県に入ります。

 いつもならこの峠には車が止まっていたりしますが、この日は車は止まっていません。バイクのエンジンを切ると鳥のさえずりだけの静寂が広がります。ここまでくると上野村はもうすぐです。この志賀坂峠から少し下ると恐竜の足跡の遺跡があるのですが、今回はスルーパス。とにかく上野村の道の駅へ向かいます。

 芦ヶ久保を出てから約1時間で道の駅上野に到着します。

 時間は10時半を過ぎていますが、意外と車やバイクは走っていません。そういえば先日テレビで「暑すぎるとかき氷が売れない」という話を見ましたが、どうやら気温が35℃を越えると人は外出を控えるらしく、この日もそんな事も関係しているんだろうかと思ってしまいました。
 ここには蕎麦屋があり、以前に来た時(ビーナスラインからメルヘン街道、避暑ツーリング - 見て喜びあるくブログ)にも立ち寄りましたが、その時には営業が終わっていたので食べられませんでした。今回は食べられると思いましたが、営業開始は午前11時から。なのでここで少し長めの小休止をしました。

 道の駅上野から道を挟んだ反対側にある「福寿庵」がその蕎麦屋です。

 11時前になると店が開いたので速攻で入店しましたが、5分程すぎると満席になりました。この蕎麦屋には、亡父が亡くなる前ですから、今から十数年ほど前に家族で訪れました。当時は長女が生まれて間もない頃で、亡父と兄、そして私の家族で来て蕎麦を頂きまし。この蕎麦がとても美味しくちょっとした自分の中での思い出でもあります。ここで注文したのは「冷たい十石そば」で、この日はサービスでシイタケと舞茸の天ぷらが付きました。

 蕎麦を堪能し、店の外に出ると入道雲が大きくなってきていました。これはやはり夕立になるかもしれないと思いましたので、先を少し急ぐ事にしました。ここからは十石峠を抜けるか、ぶどう峠を抜けるかの2ルートがありますが、今回はぶどう峠を抜けるコースを選択しました。

 ぶどう峠までの道すがらには不二洞という洞窟やスカイブリッジなどがありますが、そこに立ち寄りは次の機会にして、まずは峠を目指してバイクを走らせます。このあたりの国道299号は整備されていて走りやすいのですが、この整備された切っ掛けは「日航機123便墜落事故」だと言われています。国内の航空史の中でも最悪の事故だった日航123便事故が起きた当時、私は19歳でした。丁度、山形の父親の実家に帰省をしていた時、朝の報道番組でこの事故の事を知りましたが、当時の事は今でも鮮明に覚えています。
 この現場の御巣鷹山へは、ぶどう峠へ向かう途中から行く事も出来ますが、1時間ほどかかるそうです。機会があったら訪れてみたいと思います。

 ぶどう峠への道はかなり細い山道で、車で走ると少々きつい道かと思います。GIXXER150でトコトコのんびり登っていくと、どんどん山の中に入っていきます。そして峠の手前には「御巣鷹山展望台」があるので、少し立ち寄りました。

 ここには祠があるのですが、そこには事故で亡くなった坂本九に模した像があると聞いていたので、中を覗いてみました。

 この事故については、航空事故調査委員会で報告書がまとめられていて、一旦は終わっている様になっていますが、ネット上では未だに諸説出ていて、本当の処はどうだったのか未だにスッキリしていません。もし真相があるのなら、解明される事を願わずにはいられない想いです。

 さて、この展望台から少し走るとぶどう峠に到着します。

 峠には車で来ているであろう1家族が居ました。周囲の山を見ると山頂には雲が掛かり始めています。ここから長野方面はまだ青空が見えていますが、この先に天気が崩れそうな予感がしたので、とりあえず先を急ぐ事にしました。

 ぶどう峠から佐久海ノ口駅に向かう途中、どんどん雲が厚くなり始めました。そして小海線の踏切あたりにくると、周囲で雷鳴が鳴り始めていました。

 ここでウェザーニュースの雨雲レーダを確認すると、野辺山から清里あたりで集中豪雨になっている事が確認できましたので、ここで合羽を出して着込み、カバンやスマートフォンなどは後ろのボックスの中に突っ込んで、清里方面にバイクを走らせました。

 野辺山手前あたりから大粒の雨が降り出して来て、しかも八ヶ岳や秩父山系の山々から激しい雷鳴が聞こえます。清里あたりではまさに「バケツの底をぶち抜いた」という感じの豪雨と、周囲には稲光が幾つも走る状況です。もう途中、雨宿りするという事でもなく、とりあえず中央道の須玉IC方面に向けて必死に走り抜けました。

 清里から下ると、ようやく雨を止んだので途中のコンビニエンスストアの駐車場に入りました。

 ここで合羽を脱ぎましたが、合羽のおかげで上半身はほとんど濡れずにすみました。でもグローブはビチャビチャで絞ると水が出てきます。また合羽のズボンの裾の部分が少し出ていた事もあって、そこから靴下に雨が染み込んでしまい、靴下がぐっちょりと濡れてしまいました。

 ここでは清里方面から雷鳴が聞こえ、正面に見えるアルプス山系も雨にけぶっていて、そこからも雷鳴が聞こえます。山の中で聞こえる雷鳴というのは中々迫力があるものです。空模様を見ると韮崎方面は雨がまだ降っていない様なので、まずは中央自動車道に乗って、双葉SAで様子を見る事にしました。

 中央自動車道を走り、双葉SAへ向かう道すがら、甲府方面も雲が垂れ込めているのが見えていて、稲光が幾つも見えました。これでは甲府周辺でも激しい雷雨になっている事が解ります。

 双葉SAは14時半頃に到着しました。ここで甲府方面を見たのですが、やはり雷雨は続いている様です。雷鳴も聞こえ、空は暗く垂れこめています。

 ここでウェザーニュースの雨雲レーダーを確認すると、甲府周辺から勝沼方面へは雷雨の中を進まなければならない様です。

 雨を迂回するなら身延方面に行った方が良い様にも思えましたが、迂回しても豪雨に遭う可能性もあるので、やはり再度、合羽を着こんで豪雨を突破するしかない様です。双葉SAに到着したライダーは合羽を着こんで荷物も防水対策をしています。中には合羽を持ち合わせていないライダーもいて、途方にくれている姿もありました。

 私は再度、合羽を取り出して着込み、カバンをリアケースにしまい込んで中央自動車道を一路、東京方面に走らせました。

 甲府南ICから先で大粒の雨が降り出して来て、境川PAから先は清里あたりと同様、激しい雷雨になっていました。こうなると80キロ前後の速度でそろそろ走るしかありません。本当は御坂一之宮ICからおりてJA直売所でシャインマスカットを買うつもりでしたが、それどころではないので今回は諦めました。

 勝沼ICから先、笹子トンネルあたりまで雨は降り続き、トンネルを抜けても少しの間は小雨が降り続いていました。大月JCTを過ぎて談合坂SAあたりでは雨も上がったので、SAに立ち寄って合羽を脱ぎました。

 談合坂SAには雷雨の中を走り抜けたバイクが次々に来ては、合羽を脱いでは出て行っています。ここで時間は16時半頃ですが、ここから小仏峠トンネルまでお得意の断続渋滞が発生しています。ちょっと小休止して後、自宅に向けてバイクを走らせました。

 この日は自宅に19時過ぎには到着、走行距離は390キロでしたが、この日のツーリングでは走行距離や酷暑の疲れというよりも雷雨の中で走った事による疲れがありました。まあ偶にはこういうツーリングもありますよね。

 ちなみに先日、道志に行った時、猿橋近くのガソリンスタンドで満タンにしたのですが、丁度自宅の近くで燃料系も点滅し始めたのでガソリンを満タンにしました。入った量は8.7リッターでした。

 496キロを8.7リッターで走れたという事は、燃費換算で57km/Lという事になります。さすが鬼燃費のバイクですね。


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コメント一覧

nerotch9055
こんばんは!
私も在京時に、良く走った道です!
GB400でガス欠し、芦ヶ久保で停車させてガソリンを買いに行ったのを思い出します。
上野村も、良く行きましたよ!
一度、原付タクト君(改)で、十石峠・麦草峠を越えて長野まで行きました。
上野村のすいとん屋さん、「谷間」のお母さんはお元気だろうか?
また、行ってみたいです!
(*^^*)
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