ほんとむずかしい
とふと思った
数年前まで
簡単なことだと思ってた
需要と供給みたいなものが
合致すれば
「男と女」が成り立つものと思ってた
でも違う
ある種の勘違いと
神がかりなタイミングと
それぞれの飢えた心と
何らかの起爆剤がなければ
育ちも環境も仕事も抱えてるモノも守るべきものも何もかもが、違う
女と男が
始まるのって
もしかすると
天文学的確率なのかも
しれないね
そう
始めるのは簡単
人にのろけをひけらかせる程度の
着せ替え可能で装飾品のような恋モドキでなく
脳みそが溶けてしまうほどの想い
自ら皮膚を切り裂くような歯がゆくやるせない痛み
それにくっついてくる
背筋に鳥肌が立つような悦びにたどりつくのは
容易じゃない
そして
一度味をしめたら
それが「なし」ではいられないんだ