かなり楽園

めざせ楽園。
いつか楽園。
きっと楽園。

「私も普通の人間です」と女は告げ

2010-06-11 21:27:19 | 戯言
 
日々
歓び
人生
平穏
慶び
生活
将来
悦び
平安
を手に入れるために
主と崇めるべき個体を天秤にかけ
重いほうを選ぶことが
当然で正当であることの釈明をしようとした



悪いね
俺はガキのかなしみが主体の映画に寸時の嗚咽をした
気取られたか


気取られた瞬間、自覚してたよ実はね






「ただのおもちゃでもう充分遊んだでしょう」






あなたのてにいれたものはのぞみどおりのものでしたか
しってますよひとはのぞみどおりのものなどつかめない
てのひらのはきぼうのすべてをえるためにちいさすぎる



年若くて新鮮で
けなげで従順で
意味もわからず
意味すら求めず
あるいは
意味から目を背け
意味とすら認めず
手離しに俺の肉塊を求めてくれるけなげな肉塊があれば
俺は救われたのか



いや
ギルモア師匠


俺は抗えなかった
自分とその情欲に
最愛というひとに
隠れて放つ欲情の
そのしとねにすら


「性のリビドーを解き放った(とおぼしき)彼女の表情には
 やすらぎと呼んでいい安堵の色彩が万華鏡」



マン毛鏡。



自分の影だらけに
だれかを取り込んではいけなかった
きっとそれはいまも
そしてこれからも



あなたのエクソダスは正解だった
たとえ地中海が真っ二つに割れなくても


滝壷に身投げした体躯
冷え切った肢体の白さ
あまりにまぶしい白さ


ジェットを止めた水中照明ジェットバスの
コロイド状にただよう僕らの皮脂を
眺めたゆたった時刻


「起こして。おとなしくしてるから。すぐ眠るから。邪魔しないからだから、そのときは、起こして。ちゃんと眠るから。すぐ眠るから。」
(あなたの裂け目に気づかないように眠るから)


ノルベサノリアの観覧車は
金曜の夜には
AM3:00まで
ぐりんぐりん廻ってたのを


おぼえてるか
おぼえてるのか
おぼえていられるのかあなたは

消していい俺の記憶など


でも


できれば


俺の記憶回路も祝賀粛清してくれ


6月の大安吉日な土曜日のまぶしい午後にに浴びせられる
演出用にかきあつめられた
満場の祝福にその胸郭が耐えられるなら


ぱーちーぴーぽー
クローネンバーグ師匠
おれに
バンダイの軟性FRPが主な組成の
脊髄直結のデッキをさ


なあ



一緒に十字架背負おうぜ
たのしいんだぜ

ちぇーんりあくしょん、わさ。