個人雑誌編集長兼雑用作家、

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齋藤務作[超人類バトルクローンロイド]

2014-08-27 03:33:05 | SF小説


始まりの悪夢、

砂漠の平原で、俺の足元に転がっていた人の頭の様な物は、機械で出来ている見たいだった。
「何だ?ぶっ壊れか、脅かしやがって!」

その機械の生首が、俺の声で、目を見開き、急に目覚めた。
「煩い、人間だな、スリープが解けて仕舞った。お前の所為で、残り少ない、機能維持の電源が減って仕舞った。私の、機能時間が無く為る前に、お前が、その責任を取れ!」

俺は、息を吹き返した。アンドロイドを見て、酷く驚いたが、

そのアンドロイドは、何とも、その姿に合わない様な、酷く威圧的な態度で、俺に命令的な口調で物を言っている。

全く機械の癖に、人間の俺に対して、自分勝手で横柄な物の言い方だった。

その少し感に触る。首だけのアンドロイドに、俺が答えた。
「何だって、責任だと、俺に、如何しろと言うんだ。」

「私を、仲間のいる。基地まで送り届けろ、人間」

壊れた機械に、命令をされた俺は、それに酷く困惑した。

この頭だけのぶっ壊れアンドロイドは、人間で有る俺に、付け上がって命令をして来たのだ。

だが、そのアンドロイドの言っている事に対して、少し考えた。

今の状況では、この儘ここにいる訳にも行かないし、この砂漠の中では、俺はどうする事も出来ない。

なら、この身勝手なアンドロイドに、俺は仕方なく従う事にしたが、
「ここは何処なんだ。お前は、位置が分かるのか?どうなんだ。」

「分かる、GPSとジャイロは機能している。だが、私は、動けない。私の頭の中には、大事な敵の収集データが入っている。それを、友軍の仲間にデータを渡す事が、私の任務だ。引き換えにお前の望みも叶えてやる。だから私を連れて行け、人間、私の言う通りにしろ、」

俺は、仕方なく壊れたアンドロイドの言う事を聞く事にした。

気味の悪いアンドロイドの生首を、俺は両手に抱えて、長い時間、炎天下の砂漠を進んだ。

俺たちの行く手の地平に、蜃気楼の様に、一陣の砂塵が見えた。俺がそれを聞く、
「あれは?何だ。」

「私に見せろ、あれは!?」

「俺に、何だか教えて呉れ、あれは敵なのか?」

俺は、アンドロイドの顔を自分に向けた。すると、アンドロイドが、
「おい、もう一度、砂煙の方に、私の顔を向けろ!急げ!」

俺は、アンドロイドの言う通りに顔を、砂塵に向けた。

するとアンドロイドは、突然、砂塵を狙って、素早く目からレーザーを発射した。

俺がそれに驚く、
「な、何をした。今、目からレーザーを発射したな、何故だ。あれは敵なのか?」

だが、俺が、アンドロイドに聞いている暇も無く、

その砂塵は、俺たちの方に、猛スピードで向かって来たのだ。
「あわわわわ、不味い、敵だ。こっちに来るぞ、どこに逃げればいいんだ。」

「何を言っている、人間、あれは、私が呼んだんだ。覚悟を決めろ、逃げるな!」

「呼んだって、お前は、敵を呼んだのか?」

然し、その砂塵は、もう、目の前にまで迫って来ていた。

そして、その砂塵の正体は、直ぐに分かった。それは、高速で移動していた。

重武装をした戦闘アンドロイドだった。

俺が気付くと、四方から何体も、戦闘兵器の砂塵が、俺たちに向かって集まって来ていたのだ。

万事休すだった、俺たちは、アッと言う間に、重戦闘アンドロイドたちに、包囲されていた。

俺が言う、
「お前が、余計な攻撃をしたからだぞ!まさか、敵を集めて、ここで自爆でもするんじゃないのか、俺まで殺す気か?」

「人間、私は、もう、お前が必用では無く為った」

「何だって?」

そんな俺たちに、キャノン砲を向けて、戦闘型アンドロイドが近付くと、俺の手から、アンドロイドの頭を奪い取った。

そして、その頭を抱え込んだアンドロイドに、俺が言う、
「これは一体、どうなっているんだ?」

「分からなのか、人間、私たちは、目から出したレーザーで通信をしているんだ。分かったか!」

俺は驚いた、コイツ等は、このアンドロイドの仲間だったのか!

だが然し、ここは何処だ?

この世界は何だ、俺のいた世界は、どこに行ったんだ?

全てが分からぬ儘、俺は、そのアンドロイドたちに、そいつ等の基地まで、連れて行かれた。

そして俺は、そいつ等の基地で、そのアンドロイドたちの司令官の前に引き出されたのだ。




個人雑誌グラス編集部、副編集長兼雑用、主力作家の齋藤 務、

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2017年1月24日、文章修正、





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