公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

ある子の言い分

2020-07-07 | 現在の教室運営

何度も同じことを聞きに来る子っていませんか。

四年生になったAさんは、4回目のプリントでも質問に来ます。

現在やっているのは 55÷7レベルの九九の逆というあたりです。

「7の段で、答えが55に一番近いのは?」と私が言えば

その場で7の段途中から唱えて

「7×8だと56になっちゃうから7×7=49あまり6だ」と自分で即、

答えを思いつき、解答欄に記入します。

なのに、次の学習日に同じプリントでまた聞きに来るのです。

まあ確かに、注意力散漫タイプではあり、記憶力がいいとは言えない子です。

しかし、それにしてもと思い正面から、どうして聞きに来るのと尋ねてみました。

「私は答えは教えないし、いつも自分で答えを見つけているでしょ?

行ったり来たり質問に来るだけでも時間がかかるし、他の子への説明が終わるまで

待ってなきゃならないし、面倒じゃない?

なのになんで、自分でやれる事を聞きに来るの?」

その場では返事がなかったので

「どうしてだか考えて、この次の日記に書いておいてね」と言い渡しました。

お迎えにいらしたお母様にその件をお話しし、

「考えてくるように宿題にしてありますから」とお伝えしていると

ちよっと離れたところから本人が「自信がないから」。

お母様と思わず顔を見合わせてしまいました。

『まあ、この子がこんなことが言えるようになったなんて』

一年生の時、舌足らずの口調などもあり、特殊クラスへの移籍を勧められていた子です。

(ハイハイ、自信が持てるまで繰り返し練習をすればいいわけね)

とはいえ、こういうことがあると

うちの教室でやっていることは無駄じゃなかったんだと思えます。

 

 

 

 

 

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