公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

こどもの言い分

2018-06-26 | 雑記
ある保護者から「こどもが反抗期で、よそのうちには〇〇があるのにうちは・・・・・・」などと親に八つ当たりする云々の相談がありました。

そりゃあね、子どもの事ですから親にグッサリ来るような暴言を吐くこともあるでしょう、
ですからこども本人には
「世の中にはアナタの持ってるものを持てずにいる子だってたくさんいる・・・・・・」と
一応戒めたのですけれども。

しかし。
間もなく母親から休会の申し出があり、なんだかんだと延々話をしたら
ようやく最終的に
父親にギャンブル依存傾向があり、そのために家計が苦しいので会費が払えない・・・・・・
という事実が出てきました。
そういうことからこどもの「よそのうちには・・・・・・」云々の言葉が出てきたようで。
おやまあ、そういう事なら八つ当たりじゃなくて正論じゃないの。

会費が払えない、ということならさっさとそう言ってくれればいいのに
やれ、こどもの成績が落ちてきているだの
学習意欲が下がってきているだの
あれこれ、子どもに責任転嫁して「塾費用が無駄だからやめさせる」というので
こちらはそれを真に受けて「お子さんの現状」などについて真摯にご説明していたのですが
よくよく聞いてみれば上記のようなわけで
家庭内のゴタゴタ、借金がどうたらこうたらで親が始終もめている中で
まともに勉強することができる子がいたら、そちらの方がオドロキです。

開いた口がふさがらない、というのはまさにこのことで
母親は
「この子が小さいうちはなんとか我慢をしてきたけれど、もう中学生になり
18歳、といのも間近になってきたので離婚を考えている
そのためにも塾経費はかけられない・・・・・・」
ちなみにこの母親は現在パート勤めで、特段の技術その他はなさそうで
親子二人暮らしていけるほどの収入をえることは困難であろうと思われます。
だからこそ、我慢をしてきたのだそうですし。
え?
じゃあ何か、こどもが18歳になり働けるようになったら
この子にしがみついて暮らしていくつもりなわけ?

目の前の、まだ中学生の子どもがとても哀れにおもえてきました。

この親子とはけっこう長い付き合いで、幼稚園の頃からなのですが
何というか、以前からこの母親が私は嫌いでね。
自分の想いだけがアタマの中でグルグルしていて
こちらの言っていることが聞こえないタイプなのです。
ダンナの依存症の一因はこの人にもあるんじゃないかと思ってしまうぐらいでね。

あーあ、それにしても嫌な話を聞いてしまいました。
かといって、この子が哀れだからと学費免除なんてことはできないし。
それではそれぞれの事情の中から会費を支払ってくれているご家庭に申し訳ない。

「片口きいて沙汰するな」という言葉があります。
そうね、コドモにはこどもなりの言い分はあるわけですよ。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 三者面談 | トップ | コメント欄に »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

雑記」カテゴリの最新記事