公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

三者面談

2018-05-29 | 現在の教室運営
学力テスト返却に伴う三者面談が終わりました。毎年の事でどうということもなかったのですが、印象に残った件が一つ。

六年の終わりに突然退会して他塾へいき、先日戻って来た現在中二の女の子の件。

再入会面談の時にも、そのあとにも母親とは色々話をしているのですけれど
「去年一年は本当にいう事を聞かなくて。
自分が起きてこなかったくせに遅刻になっちゃうぐらいなら休むとか
もう、何度泣かされたことか・・・・・・」
ポロポロとさらなる問題点が出てきました。

退会までは、特段にできる子というわけではないものの
言われたことはやり、何度も繰り返し学習をしているので
学校の成績はまあ上位に入っているというカンジの子でした。

それが一年ぶりに学習状況を見てみると
うちの教室でほぼ一年は先取り学習ができていたにもかかわらず
「なに?一年間寝てたの?学校にも塾にも行ってたんでしょ?」というぐらい
学習意欲も落ち、
教室での学習でも「答えを教えてもらえばいい」という態度で
自分で解こうという姿勢は見られませんでした。
再開当初にかつてのこの子の進度からたてた見通しは大幅に修正することになり
スタッフとも協議の末、中一相当最初からのやり直しをすることにしたものです。

で、三者面談でわかってきたその背景はといえば

〇 一昨年の引っ越しで学区がかわっていたが小学校卒業まではということで
 小学校はそのままにしていた。中学進学に際し住居の学区の中学へ進学させた。
 五軒先から元の学区だったので当人は友人たちと同じ中学を強く希望したが
 ルールだからと親は無視。
〇 うちの教室退会についても
 「ここだと競争ということがないので・・・・・・」云々、
 「よそへ行けばもっやる気が・・・・・・」

結局のところ、親がこどもを自分の思い通りにしようとしてうまくいかず
無気力・反抗というようなしっぺ返しを食って、うちへ泣きを入れてきた
ということなわけです。

当人の方は、幼稚園時代から慣れ親しんだ教室へ戻り
最近ようやく教室学習では少しマシになってきたところです。

親が子どもを自分の思い通りにしようとする、というのは
別段珍しいことではありませんけれど
一つ間違えば長期にわたる引きこもり等、修復困難な状況を生んでしまいます。

この子の場合、「セーフ」であって欲しいと
「間に合った」であって欲しいと願っていますが
そのためにはこれからも何度も
あのめんどくさい母親と面談を重ねることになるだろうと、ため息が出ます。
中学生5教科の月額¥30200で親子の対応って
どうよ?
まあそれを言ったら、発達遅滞の子達だって
半分以上が親教育なので、しょうもないか・・・・・・






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