親の要求・要望というもの、親の欲目というのにはきりがない、
ということは、お子さんのいらっしゃる方なら自覚もおありでしょうし、
まして教育に携わるお仕事をしておいでの方なら、言うに言えない苦しさを
どなたも経験なさっておいでなのでは・・・・
中学生の定期テストが済み、ほぼ結果が出揃ったわけです。
即日、駆け込んできた一年生の保護者が三人。
他の用事に事寄せてお立ち寄りになった二年生の保護者がひとり。
一年生Aの親。
以前から心配していた通り、国語だけ、他の教科並みの得点ができないので
追加の学習対応をして欲しい、というご要望でした。
この点については以前から話し合っておりましたので、
本人の同意を得て一回十分程度でできるテキストを追加。
一年生Bの親。
「これだけ通って学習しているはずなのに、この点数はどういうことでしょう?」
この生徒はADHDの症例に当てはまる為、そのことをご説明しました。
「本人は通常の倍の努力をしているのです」ということをご理解いただきました。
「実は私も、よく頑張っていると思ってはいたのです、でも、
それが素直に言えないんです・・・・」とお母様。
手元にあったADHDのガイドブックを読んでご覧になるようにお勧めし
穏やかな様子で帰られました。
一年生Cの親。
三教科は90点以上取れており、社会科は80点台なのですけれど
国語で60点をきってしまったのです。
実のところ、同じ学校の同学年の生徒たちの中で国語は最下位。
勿論、私にとっても不本意な得点状況ではありました。
この生徒の場合、日ごろから、時にとても投げやりな態度を見せることがあり
そのことも非常に気にかかっていたのです。
しかし、少なくとも数学・英語・理科についてはナットクしていただけるかと
思いきや・・・・
「カンタンな問題ですから」とのたまい、「当然」とおっしゃるわけです。
あげくに
「もう、ここは辞めさせようかと思ったのですが、本人が続けたいというので
次のテストまでは待つことにしましたので」と脅しめいたことを言い出されて。
「そうですか、次など待たずに即刻おやめいただいてもけっこうですよ」と
のど元まででかかったのを必死に飲み込みました。
だって。
ここで私がこの親とケンカをしてしまい、退会となったら
この子が、この親の圧力をひとりでしょっていかなければならなくなると思うと
涙で赤らんだ眼をしている本人の前で、ケンカはできなかったのです。
その一方で
「今日は疲れているようなのでお休みさせます」なんていってくることもある親で。
そう、典型的な過保護・過干渉タイプ。
小学校低学年の頃から見守り育ててきた子どもを、ここで見放すわけにはいきません。
これからが一番難しい年頃だというのに。
去年も別の生徒で似たようなやり取りがあり、「辞めさせる」といきまいていた親が、学校の先生の「よくできていますよ。このままで行けばさらに伸びるでしょう」の一言でケロリと前言撤回し、現在その生徒は着実に校内順位を上げています。ま、このご家庭の場合は、生徒の祖母と私がその子に対する見解が一致していたということもあるのですけれど。
とにもかくにも、生徒Cはなんとかしなくてはなりません。
家庭の事情ということはあり、
母親の気持ちも分かるような気がするだけに、なおのこと
その圧力に子どもが耐え切れなくなることが無いようにしなくては。
私がかかわりを持った生徒の中から
自殺だの、犯罪者だの出すのはまっぴらです。
後からいくら後悔したところで追いつくものではないし、今、なのですから。
それにしても、一応大人のつもりで、他人の私があれこれ言われて
これだけつらい気持ちになってくるのですから
まだ13歳の子ども当人のつらさはいかばかりかと・・・・
中学二年のDの場合は。
「夏休みに何冊か、私が指定する本を読ませましょう」で合意。
以前なら、くもんの教材しかテキストとしては使えなかったわけで
やれることには限界がありましたから
「辞めさせて他の塾へ」というのに対応のしようは在りませんでした。
今なら、
他塾の及びもつかない、きめ細かい対応ができます。
Cのような生徒を心配しながら見送らなくてもいいのは救いです。
仕事としては、大変なのを背負い込んでしまうことになるかもしれませんけれど。
でも。
もともとおせっかいな性分で
炎天下に犬の散歩などしている人を見かけると
「この暑さでは、犬の足はやけどをするし、体高が低い分、反射熱ももろなんですから」などと説教をたれる人間ですから。
ということは、お子さんのいらっしゃる方なら自覚もおありでしょうし、
まして教育に携わるお仕事をしておいでの方なら、言うに言えない苦しさを
どなたも経験なさっておいでなのでは・・・・
中学生の定期テストが済み、ほぼ結果が出揃ったわけです。
即日、駆け込んできた一年生の保護者が三人。
他の用事に事寄せてお立ち寄りになった二年生の保護者がひとり。
一年生Aの親。
以前から心配していた通り、国語だけ、他の教科並みの得点ができないので
追加の学習対応をして欲しい、というご要望でした。
この点については以前から話し合っておりましたので、
本人の同意を得て一回十分程度でできるテキストを追加。
一年生Bの親。
「これだけ通って学習しているはずなのに、この点数はどういうことでしょう?」
この生徒はADHDの症例に当てはまる為、そのことをご説明しました。
「本人は通常の倍の努力をしているのです」ということをご理解いただきました。
「実は私も、よく頑張っていると思ってはいたのです、でも、
それが素直に言えないんです・・・・」とお母様。
手元にあったADHDのガイドブックを読んでご覧になるようにお勧めし
穏やかな様子で帰られました。
一年生Cの親。
三教科は90点以上取れており、社会科は80点台なのですけれど
国語で60点をきってしまったのです。
実のところ、同じ学校の同学年の生徒たちの中で国語は最下位。
勿論、私にとっても不本意な得点状況ではありました。
この生徒の場合、日ごろから、時にとても投げやりな態度を見せることがあり
そのことも非常に気にかかっていたのです。
しかし、少なくとも数学・英語・理科についてはナットクしていただけるかと
思いきや・・・・
「カンタンな問題ですから」とのたまい、「当然」とおっしゃるわけです。
あげくに
「もう、ここは辞めさせようかと思ったのですが、本人が続けたいというので
次のテストまでは待つことにしましたので」と脅しめいたことを言い出されて。
「そうですか、次など待たずに即刻おやめいただいてもけっこうですよ」と
のど元まででかかったのを必死に飲み込みました。
だって。
ここで私がこの親とケンカをしてしまい、退会となったら
この子が、この親の圧力をひとりでしょっていかなければならなくなると思うと
涙で赤らんだ眼をしている本人の前で、ケンカはできなかったのです。
その一方で
「今日は疲れているようなのでお休みさせます」なんていってくることもある親で。
そう、典型的な過保護・過干渉タイプ。
小学校低学年の頃から見守り育ててきた子どもを、ここで見放すわけにはいきません。
これからが一番難しい年頃だというのに。
去年も別の生徒で似たようなやり取りがあり、「辞めさせる」といきまいていた親が、学校の先生の「よくできていますよ。このままで行けばさらに伸びるでしょう」の一言でケロリと前言撤回し、現在その生徒は着実に校内順位を上げています。ま、このご家庭の場合は、生徒の祖母と私がその子に対する見解が一致していたということもあるのですけれど。
とにもかくにも、生徒Cはなんとかしなくてはなりません。
家庭の事情ということはあり、
母親の気持ちも分かるような気がするだけに、なおのこと
その圧力に子どもが耐え切れなくなることが無いようにしなくては。
私がかかわりを持った生徒の中から
自殺だの、犯罪者だの出すのはまっぴらです。
後からいくら後悔したところで追いつくものではないし、今、なのですから。
それにしても、一応大人のつもりで、他人の私があれこれ言われて
これだけつらい気持ちになってくるのですから
まだ13歳の子ども当人のつらさはいかばかりかと・・・・
中学二年のDの場合は。
「夏休みに何冊か、私が指定する本を読ませましょう」で合意。
以前なら、くもんの教材しかテキストとしては使えなかったわけで
やれることには限界がありましたから
「辞めさせて他の塾へ」というのに対応のしようは在りませんでした。
今なら、
他塾の及びもつかない、きめ細かい対応ができます。
Cのような生徒を心配しながら見送らなくてもいいのは救いです。
仕事としては、大変なのを背負い込んでしまうことになるかもしれませんけれど。
でも。
もともとおせっかいな性分で
炎天下に犬の散歩などしている人を見かけると
「この暑さでは、犬の足はやけどをするし、体高が低い分、反射熱ももろなんですから」などと説教をたれる人間ですから。