「コロナに役立てて」名乗らずポリ袋の3千万円寄付奈良市は4日、70代くらいの男性が市役所を訪れ、現金3千万円の入ったポリ袋を職員に渡して立ち去ったと明らかにした。現金には同市の新型コロナウイルス対策支援寄付金の申込書の切り抜きが添えられており、仲川げん市長は「寄付いただいた厚意を大切にし、活用させていただく」とコメントした。
同市によると、男性は同日午後5時ごろ、総務課の女性職員に「渡しましたよ」とだけ言って白いポリ袋を手渡し、名乗らずに立ち去った。職員は男性の後を追いかけたが姿はなく、職員らが袋の中身を確認したところ、現金3千万円が入っていた。
現金は何重ものポリ袋で包まれていた。1千万円ずつ帯でとめられ、それぞれ寄付金の使途を示す、貧困家庭の支援▽教育環境の改善▽医療体制の充実-の申込書の切り抜きが張り付けられていたという。