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「マルコポーロ」

2005年07月16日 | 読書
ロンドンで起きた「地下鉄」「テロ」の連想で、
オウム真理教の地下鉄サリン事件を思い出しました。
そういったこともあって、たまに電車に乗ると、
不審な置き物がないか気になったりします。

地下鉄サリン事件が起きた時、私は即座に<オウムの仕業>だと思いました。
「マルコポーロ(文藝春秋の月刊誌でした)」からの知識で、
松本サリン事件におけるオウムの関与を疑っていたからです。
事件前、オウムの疑惑を伝えていた媒体は少なかったはず。
今でもそうですが、宗教に関するマスコミの情報は少ない。
そういう風潮があるから、あんな事件が起きてしまったのかもしれません。

私は「マルコポーロ」の愛読者でした。
編集長の色が濃く出ているのに、バラエティに富んでいるという稀な雑誌でした。
こういう個性のある雑誌は、「Free&Easy」のような例外を除いて、
なかなかお目にかかれない。
「マルコポーロ」は、添付写真の号の記事に問題があって、廃刊になりました。
その記事について、きちんと謝罪をすれば、廃刊は免れたはずです。
商業ベースで大成功していたら、会社は雑誌を守っただろうとも思います。

「マルコポーロ」の廃刊は1995年2月。
地下鉄サリン事件は1995年3月。
あの事件以降、タブーになっているような問題について、
しっかり取材しようという意欲を持った商業誌はどれくらい存在するのだろう。
オウム事件の教訓は生かされているのだろうか。
名誉毀損、プライバシーの侵害、個人情報保護、いろいろと大変なのだろうが、
それでも、及び腰になっているという気がしてならない。
(そういう私も、この一文については随分及び腰になっていますが・・・)

日本は、治安が良くて、人々の警戒心も薄い。
いつテロの標的になってもおかしくない。
結局、自分の身は、自分で守るしかないのだろう。
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