原崎市長は、福津市議会の議員に対して「令和9年に新設小学校を開校しなければ、福間小学校が超過密状態になる」と説明し、2024年(令和6年)3月議会で議案「新設校の第1区の工事に係わる本契約について」を通させました。
本当に令和9年に、福間小学校がそのような状況になるのか福津市の人口統計表から検証してみました。
学校教育法第17条第1項と学校教育法施行規則第59条から”小学校の1年生は、当該年4月2日以降翌年の4月1日までに満6歳になる生徒”です。基本データは福津市ホームページに掲載されている人口の年代別統計データです。次の点についてご承知ください。
①人口の年代別統計データは各月の末日に集計していますので、各年度の3月末の6歳から11歳までの合計人数を小学校の生徒数としました。
②平成29年度までは、花見3区・4区は福間南小学校の校区でしたが、平成30年度より福間小学校の校区になりました。平成28年度と平成29年度の福間小学校の生徒数には、花見3区・4区の生徒数を加えて修正しております。
③比較対象とするため、福間南小学校の生徒数の推移も掲載することにしました。
④平成5年度までは、実態の推移でありますが、それ以降のデータは平成6年3月末
のデータをベースに1年毎にスライドして、予想生徒数の推移を算出しております。以下に結果のグラフを掲載します。
多少の誤差があっても、その生徒数の傾向は十分把握できると思います。
福間小学校の生徒数は、大規模な団地等の建設が現在計画されていなければ、令和8年度にピークを迎え、その後は急速に生徒数が減少していくことが判ります。福間小学校は全生徒数1446人でピークになり、平成9年以降、新設校がなくても超過密状態になることはないと推測いたします。
新設の小学校が必要であったのは、令和2年度~令和7年度の福間南小学校の方だったのではないでしょうか。何故、原崎市長は福間小学校を優先させたのか疑問です。