2024年6月、7月と福津市教育委員会の定例会と臨時会に、3回連続して傍聴いたしました。福津市教育委員会の実態を知り、暗澹たる気持ちになりました。
福津市教育委員会の委員は、大部分は元教員の教育関係者であると聞いています。しかし、教育委員会制度の本質を理解して委員になっているとは、とても思えませんでした。自分達が教育委員会の執行権者との自覚がありません。月1度の事務局の提案等を了承するだけで、勤めを果たしているとアルバイトのような安易な考えで会議の席に座っているように見えます。教育委員会の事務局(教育部)は、教育委員会の補助機関にすぎません。しかし、教育委員の定例会は事務局の承認機関に成り下がっています。つまり主と従が逆転しているのが福津市教育委員会の実態です。
もっとも、教育委員会事務局の人事権や教育施設購入等の予算の執行権もないため、市長の教育行政侵害に対抗する手段が乏しいことも容易に想像できます。このような状況を打開するため、教育委員会の総ての議事録を公開することや、教育委員が自ら住民説明会に出席して、説明を十分に尽くすこと等によって、住民の理解を得て住民を味方に付けることが大切と考えます。現在の福津市教育委員会には、そのような努力の跡が全く見えません。
福津市の教育委員会に常勤の教育長が不在になって、すでに1年半が経過しています。また先月末に、一人の委員が辞任し、定員5名のところ3名しかいなくなって定例会を開催するにもギリギリの人数しかいません。このような状況で、教育現場で日常的に発生している”いじめ”等に福津市教育委員会が有効に対応できているのか、とても心配です。福間南小学校の過密問題は、何一つ解決していません。
福津市には、もっと教育委員に相応しい人達がいます。こういう人達に教育委員会の改革を、お願いしたいものです。