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福津市のごみ収集はおかしくない?

福津市学校施設等整備計画書の分析 (No.164)

 福津市学校施設等整備計画書(以下「整備計画書」と略します。)は、福津市教育委員会が作成したものではありません。3,150万円で㈱長大に委託した”福津市学校施設等整備計画策定業務”に係る報告書の表紙を福津市教育委員会に差し替えたものです。内容は報告書のままです。(福津市教育部の部員談より)
 今回は、入手した業務委託仕様書、応募要領説明書、企画提案書、打合せ記録簿等を精査し、「整備計画書」の内容分析を行いました。福津市教育委員会より高評価を得た㈱長大の提案が、この「整備計画書」にどう生かされているのか検証します。
 次の項目について、具体的に説明いたします。
1.【㈱長大の提案】2.学校施設の実態把握では、独自推計によるシュミレーションソフトにより、30年後の姿から逆算し、早期方針決定を行います。
「整備計画書」福津市まちづくり基本計画の人口推計を使用し、独自推計のシュミレーションソフトは使われませんでした。2019年(令和元年)6月28日第2回の㈱長大との打合せ記録には「人口推計作業や推計見直し作業は、本業務に含まないことを確認」とあり、㈱長大の提案特徴を早々に無駄にすることになりました。

2.【㈱長大の提案】2.6 各学校の通学距離では、総務省統計局のj STAT MAP注)を利用して徒歩圏域を視覚化して検討します。
「整備計画書」j STAT MAPの利用はありませんでした。単なる学校敷地を中心とした二次元的な距離のみで、徒歩圏は検討されました。新しい分析を試みる機会をまた逃しました。教育委員会は上記と同日の打合せ記録で「校区分けのルールとして、郷づくりの地域は崩さないこと。」と念押ししていることから、不都合な結果が出ることを恐れたのでしょう。これも無駄になりました。

3.【㈱長大の提案】4.新設校の基本計画策定で、新設校は小中一貫校又は義務教育校を視野に入れ検討します。
「整備計画書」当然ながら、新設校の設置を福津市全体を俯瞰するような観点がありません。その背景にあるのは、学区変更をなんとか避けたいとの意図が読み取れます。新設校の建設敷地は2020年(令和2年)3月17日の打合せ記録から「4候補地から竹尾緑地に、業務の早い段階から絞られた」との証言があります。竹尾緑地を選定することを前提とした「整備計画書」が作成されたことが明らかです。また、「整備計画書」作成時には、宮司地区は計画にありませんでした。宮司地区が、突然現れ十分な検討もされないなか、不透明な決定がなされました。宮司地区の安全性を竹尾緑地・中央公民館・手光の候補地と同一基準で比較すれば、最低の評価になることは、明らかです。「整備計画書」の中に、安全性を検討する基準がありながら、宮司地区を評価しないのは、この「整備計画書」が単なる格好(形)をつけるために作られた文書だからでしょう。

(結果)福津市教育委員会は、本来目的の㈱長大のコンサルティング業務で自分達にない
発想を獲得し利用することはせず、単に自ら行うべき面倒なデータ整理・分析をさせただけに終わっています。3,150万円ものお金は大変な無駄使いでした。

注)j STAT MAP :地図から小区域毎の人口などの統計データを表示することが出来ます。
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